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【写真番号2022061401】
金沢駅西(1976年)

2022年6月14日 05時05分 (6月14日 10時06分更新)
【写真番号2022061401】開発が進む金沢駅西地区。写真中央の金沢市中央卸売市場はこの年開設10周年を迎えた=1976年5月、本社ヘリ「あさづる」から

【写真番号2022061401】開発が進む金沢駅西地区。写真中央の金沢市中央卸売市場はこの年開設10周年を迎えた=1976年5月、本社ヘリ「あさづる」から

変貌を続ける新都心

 金沢の新都心として発展する駅西地区。かつては稲作中心の農村地帯だったが、一九七〇年から始まった土地区画整理で都市化が進んだ。
 西慶寺(さいきょうじ)住職の田村豊さん(66)=西念=が子どもの頃、辺りは立派な田んぼが広がっていた。水田は夕日に照り映え奇麗だった。母校の戸板小学校では「ゆたかに実る稲の波 たわわに光る梨の珠玉(たま)」と校歌を歌った。西念の梨の味は今も覚えている。
 高校を卒業すると、仏教を学ぶため京都の大谷大に進学した。実家に帰るたび、周囲の景色がどんどん変わっていくのを見た。それが帰省の楽しみでもあった。
 寺から程近い場所に中央卸売市場が誕生したのは六六年七月。生鮮食料の安定流通を目指し、金沢市が業界関係者の協力を得て開設した。
 扱う野菜は主にタマネギやキャベツ、ダイコン。果実はバナナ、ミカン、スイカ。魚は天然ブリ、サバ、天然ハマチなど。開場十年で年間取り扱い五百五十億円超の総合市場に成長した。
 僧侶となり、布教で訪れた北海道羅臼町である日、声を掛けられた。「西念ですか。毎年、金沢の市場へ行きますよ」と。コンブ商だった。北の大地で思いがけず聞いた地元の名前。誇らしかった。(小塚泉)
  • 空から-あの頃ふるさとは

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