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命を考える 留学生支援の玉城さん 西区・入野小で特別授業

2022年6月9日 05時05分 (6月9日 05時07分更新)
講演の合間に歌を披露する玉城ちはるさん=浜松市西区の入野小で

講演の合間に歌を披露する玉城ちはるさん=浜松市西区の入野小で

 他者との関わり方を学ぶ特別授業が八日、浜松市西区の入野小学校であった。外国人留学生らの生活を支援してきたシンガー・ソングライターの玉城ちはるさん(42)=群馬県高崎市在住、広島市出身=が、四〜六年生二百五十人を前に、互いの違いを理解し合うために大切なことを語った。 (岸友里)
 玉城さんは二十四歳の時から十年間、中国、韓国人留学生や養護施設で育った日本人延べ三十六人を自宅で受け入れ、共同生活を送った。ある時、中国人の男の子がいつも食事を残すことに心を痛め、問い詰めると、きょとんとした相手から「故郷では、残さず食べると量が足りなかったという意味で失礼に当たる」と返ってきたという。玉城さんは、自分の価値観を押しつけるのではなく、相手と「対話」することが重要だと気付いた。
 言葉の通じる日本人同士、両親や親友といった近い存在でも、対話しなければ全てが理解できるわけではないと説き、「あなたの思いを言葉にして周りにきちんと伝えて。相手に対しては『あなたのことが好きだけど、全て分かるわけじゃない。何でも教えて』と話してほしい」と語った。
 玉城さんは、大学進学時に父親が自殺し、進学を諦めざるを得なかった過去にも触れ、「自分だけが不幸なのかと世の中を恨んだこともあった。でも、そんな時に自ら動き出せる人であってほしい。行動できたら自分を信じられるようになる」と呼び掛けた。
 六年生の藤田悠愛(ゆうな)さん(12)は「相手のことを知ろうとする大切さを学んだ。友だちや下級生、これから出会う人のことを知るために努力したい」と話した。
 玉城さんは「命の参観日」と銘打ち、二〇一六年から全国の学校で講演している。浜松市では、十年前の六月に市内の中学生が自殺したことを機に同月十二日を「命について考える日」としており、入野小での特別授業はその一環として行われた。

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