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肝試しで侵入騒ぎ、ついに全焼 湯の山温泉の廃旅館

2022年6月7日 05時05分 (6月7日 05時06分更新)
3月の火災で全焼した鶯花荘。火災の影響で外壁が黒ずみ、窓ガラスも割れている=三重県菰野町で

3月の火災で全焼した鶯花荘。火災の影響で外壁が黒ずみ、窓ガラスも割れている=三重県菰野町で

  • 3月の火災で全焼した鶯花荘。火災の影響で外壁が黒ずみ、窓ガラスも割れている=三重県菰野町で
  • 廃虚化した別のホテルの内部。壁に落書きをされたり、資材が散乱したりしている=三重県菰野町で
 三重県菰野町の「湯の山温泉」で、廃業したホテルや旅館の一部が放置され、廃虚化が進んでいる。インターネット上で「心霊スポット」と紹介され、若者たちが侵入を繰り返す建物もある。今春には、その一つが全焼する火災も発生した。廃ホテルの侵入者対策や建物の解体は手詰まりで、関係者は頭を悩ませている。(尾林太郎)
 新緑が深まる初夏の湯の山温泉街。坂道沿いに落ちついた雰囲気のホテルや旅館が立ち並ぶ中、外壁が黒ずんだ建物がひときわ目立つ。三月二十日の火災で全焼した旧「鶯花荘(おうかそう)」。鉄筋コンクリート四階建て(一部七階建て)で、ほとんどの窓ガラスが割れ、屋内が吹きさらしになっている。
 湯の山温泉協会によると、温泉街では一九九〇年代以降、バブル崩壊や後継者不在などで十五軒の旅館が廃業。鶯花荘もその一つで、明治から続く代表的な老舗旅館だったが、約三十年前に廃業した。十年ほど前から、若者の集団が肝試し目当てで建物に出入りし始め、夏には深夜の温泉街に騒ぎ声や花火の音が響くようになった。
 景観や治安への影響を見かねた協会は、所有者に対応を求めたが、応じてもらえず。地元関係者が入り口前に自前で柵を造るなどの...

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