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天然ウナギ49匹、クロコも初確認 豊橋・汐川干潟で捕獲調査

2022年6月2日 05時05分 (6月2日 17時44分更新)
今回捕獲された83・3センチの銀ウナギ=豊橋市杉山町の汐川干潟で

今回捕獲された83・3センチの銀ウナギ=豊橋市杉山町の汐川干潟で

  • 今回捕獲された83・3センチの銀ウナギ=豊橋市杉山町の汐川干潟で
  • 石倉かごを引き上げるモニタリング調査の参加者たち=豊橋市杉山町の汐川干潟で
 ウナギの保護や繁殖を目的とした、天然ウナギのモニタリング調査が三十一日、豊橋市杉山町の汐川(しおかわ)干潟であった。三年目を迎えた調査で、これまでで最も多い四十九匹が捕獲され、うち二十匹は以前も捕獲した個体と確認された。調査グループの担当者は「汐川干潟に多くのウナギが定住していることを強くうかがわせる結果だ」と話した。 (甲斐崎颯斗)
 調査しているのは、市やウナギの繁殖に取り組む「海みらい研究所」などでつくる市天然うなぎ資源保護再生プロジェクト協議会。県の許可を得て二〇二〇年九月に始まり、今回で五回目となる。
 ウナギは太平洋西部のマリアナ海溝付近で生まれ、「シラスウナギ」となって海から川を遡上(そじょう)する。「クロコ」を経て、親ウナギとなり、一般的に五月に黄色っぽい色をした「黄ウナギ」に、産卵期を迎える秋に銀色の「銀ウナギ」になるとされる。
 今回の調査でクロコが初めて確認されたほか、体長八三・三センチの銀ウナギも捕獲。調査に立ち会った九州大大学院農学研究院の望岡典隆(もちおかのりたか)特命教授は「秋に銀色となるという定説があるので、非常に驚いた」と述べた。
 調査には約一立方メートルの樹脂製ネットに石を詰め込んだ「石倉かご」と呼ばれる仕掛けを活用。過去の調査で捕獲したウナギにICタグを埋め込んで放してきた。調査グループは、干潟の環境がウナギの成長スピードに影響しているかどうか、近くの川と比較しながら調査を続けていく。次回の調査は十月で、地元の小中学生を招く。
 海みらい研究所の丸崎敏夫社長は「ウナギの保全に石倉かごは有効と考えられる。今後の護岸工事などの参考にすればよいのではないか」と期待した。

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