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甲子園V投手対決制す…中日・小笠原が7年前の夏に学んだ「勝負という怖さと喜び」“先制の重さ”は今につながる

2022年6月1日 10時29分

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中日・小笠原

中日・小笠原

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇31日 中日2-0楽天(バンテリンドームナゴヤ)
 パ・リーグビッグ4のうち、3人と当たる試練と書いたが、オリックス・山本に続いて2人目を討ち取った。田中将VS小笠原。甲子園優勝投手のマッチアップが決まった瞬間から、7年前の夏で書くと決めていた。
 バンテリンドーム4ゲート付近で展示中の「頂点を知る若き男たちが頂点へと導く 一戦必勝の交流戦」。高校時代に全国制覇した若竜5人のユニホームと写真パネルが飾られており、もちろん2015年夏の小笠原が含まれている。
 「火曜日(31日)に勝つと信じて」僕は3つの質問を小笠原にした。「あの夏の一番の思い出」「最も苦しかった試合や場面」そして「高校野球で得たもの」。彼はこう答えた。
 「優勝したときに、家族や支えてくださった方たちが喜んでくれたことです。一番きつかったのは(仙台育英との)決勝戦。得たものは勝負という怖さと喜びです」
 あの夏の東海大相模は甲子園での全5試合、先制した。それでも花咲徳栄(埼玉)との準々決勝は8回に追いつき、9回にサヨナラで勝った。決勝も延長戦で突き放した。まさに一戦必勝で頂点に立ち、学んだのが「怖さと喜び」。そして自分たちの努力が報われた思いよりも、周囲の笑顔が今も脳裏に刻まれているという。
 「若き男たち」ではないが「頂点を知る」男はもう一人いる。PL学園で1987年春夏連覇した立浪監督だ。小笠原の夏との共通点は全6試合で先制していること。しかも全て1回に奪っている。先制の重さ。例えば中日はここ15試合のうち、13試合は先制点と勝敗が直結している。この日もそうだった。阿部の6号ソロが、小笠原を勇気づけた。
 高校球界では勢力地図を塗り替えそうな人事も発表された。小笠原の恩師である門馬敬治さんが、この秋から岡山・創志学園の監督に就任する。シャイな小笠原はまだ連絡していないが、楽しみにはしているようだ。18日の沖縄から今年の「夏」がスタートする。どこかの高校が、そのはるか先にそびえる「頂点」に立つ。
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