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「林三兄弟」の次男 康生が中京大に進学 国際大会の金メダル目標【スケートST】

2022年5月31日 22時10分

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国際大会での金メダルを目標に掲げる林康生

国際大会での金メダルを目標に掲げる林康生

  • 国際大会での金メダルを目標に掲げる林康生
  • 3月のジャパントロフィーで競い合う林三兄弟。(左から)康生、大剛、伊吹
 スピードスケート・ショートトラック男子で注目されている「林三兄弟」の次男、林康生(18)が今春、中京大に入学した。2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を目指し、兄弟そろって同じリンクで腕を磨くことになった。「まずは国際大会での金メダルを一つのゴールに頑張りたい」。その先のことは金メダルを首にかけてから考える。
 時代の最先端は「骨」なのかもしれない。
 林には大学生活を謳歌(おうか)する余裕はまだない。トヨタ自動車との合同練習は午前と午後にそれぞれ2時間ほどあり、授業はその合間に出ている。「両立は大変」と漏らしながらも、お気に入りの授業はある。
 「解剖生理学」
 この学問に関心を持ち始めたのは1年ぐらい前。「体のことを理解しないで滑ることに限界を感じていた」。関連書を3冊も購入し、独学していた。特に興味があるのは関節と骨。効率よく体を動かすには関節と骨をどう使えばいいのか。取材で質問を重ねると「腸骨」「仙骨」といった聞き慣れない言葉が出てきた。
 「スケートでカーブを曲がるときは遠心力がかかるので、右の腸骨を左下に抑えるといい」。パッとすぐにイメージできるものではないが、最近のスポーツ選手がよく口にする「股関節の使い方」に通ずるものがあるのだろう。「骨や関節を意識すると、滑りのイメージが鮮明になる。実際にタイムも伸びている」
 中学までスピードスケートの競技にも出場していた。中学3年の全国中学大会は5000メートルで3位、3000メートルでは4位に入っている。ただ、これから先も両方続けるのは難しいと考え、「レースの駆け引きが面白い」と高校からショートトラックに絞った。
 両親はともにショートトラックの第一線で活躍し、母の幸さん(45)は1998年長野五輪に出場した。一家は長野・野辺山を拠点にしていたが、2歳上の長男・伊吹が2年前にトヨタ自動車に就職した。2歳下の三男・大剛も昨春から中京大中京高に通う。今は練習拠点とする中京大アイスアリーナ近くのアパートで3人一緒に暮らす。
 「ここはコーチ、選手、環境とどれをとっても日本でトップクラス。新しい環境での挑戦になったけど、兄弟がいるのは心強い」
 北京五輪は日本勢の惨敗を目の当たりにした。「自分も今のままでは駄目だ。意識を大きく変えないと」。今季の目標はシーズン初めの全日本距離別で好成績を残し、W杯メンバーに選ばれることだ。4年後の五輪を見据え、世界との距離感を早くつかむ。
▼林康生(はやし・こうせい) 2003年10月23日生まれ、長野県南牧村出身の18歳。160センチ、55キロ。南牧中3年でジャパントロフィー1500メートル3位。長野・地球環境高時代は20年ユース五輪(ローザンヌ)に出場。今年1月の国体で、少年男子500メートル、同1000メートルの2種目制覇。

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