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「武豊と夢を追いかける人生って楽しいやん」胸を打つドウデュースの走り…思い出すキーファーズ松島代表の言葉

2022年5月31日 06時00分

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日本ダービーを制したドウデュースの鞍上でガッツポーズする武豊

日本ダービーを制したドウデュースの鞍上でガッツポーズする武豊

◇記者コラム「ターフビジョン」
 人生でこんなにも感動したのはいつ以来だろうか。30歳を過ぎ、何事も少し冷めた目で見るようになってしまった記者にとって、日本ダービーのドウデュースの走りには胸を打つものがあった。なぜこれほどまでに感動したのか。それはキーファーズの松島正昭代表の熱い思いに何度も触れていたからにほかならない。
 初めてインタビューしたのは、昨年の凱旋門賞前のこと。どこの馬の骨とも分からない記者に対し、20年にもわたる武豊騎手との関係、馬主の苦労などを包み隠さずに教えてくれた。特に「馬主ってお金が本当に大変だわ」「俺の馬は走らん走らんって言われとるからなぁ」と豪快に笑い飛ばす姿に、あふれんばかりの人間的な魅力を感じたことは今でも覚えている。
 「武豊と夢を追いかける人生って楽しいやん」。初めて取材した時に聞いた言葉だが、これまでの取材でこの言葉がぶれることは全くなかった。とにかく武豊を応援したい―。決して変わることのない熱意を持った松島代表のドウデュースが武豊騎乗で日本ダービーを勝ったからこそ、私を含めて多くの競馬ファンの感動につながったはずだ。
 思えば私も入社試験で「日本馬が凱旋門賞で初めて勝つ瞬間を取材したい」と話すぐらい、かつては熱意にあふれていた。あれから9年。熱意は薄れ、その言葉はぶれにぶれた。そんな中、ドウデュースの走りはあの頃の熱意を呼び覚ましてくれた。幸いにも競馬記者として、一流の男たちが夢を追う姿を取材できるチャンスに恵まれている。日本馬初の凱旋門賞制覇を取材し、今度は人生最大の感動を味わいたい。
(関俊彦)

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