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オリックスに合うのでは…プロ初先発・鈴木が沢村賞右腕に投げ勝つ 的中した立浪監督の勝負勘 始まりは81日前

2022年5月29日 11時28分

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オリックス戦に先発した中日・鈴木=28日

オリックス戦に先発した中日・鈴木=28日

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇28日 交流戦 オリックス1―4中日(京セラドーム大阪)
 誰が見ても、投の立役者。プロ初先発の鈴木が、沢村賞右腕に投げ勝った。今季12人目の先発投手。鈴木がオリックスを抑えたのは、運命か、それとも必然だったのか。始まりは81日前だった。
 3月8日のオリックスとのオープン戦。リリーフからの転向を決めたばかりの鈴木は、快晴の刈谷球場で5イニング、6安打無失点に抑えた。チーム内の競争はレベルが高い。開幕ローテーションからは外れたが、首脳陣は「どこかで必ず先発させる」とは決めていた。頭に引っ掛かっていたのが刈谷での好投。鈴木はオリックスに合うのではないか…。今季は2軍でもオリックス戦は2試合、14イニングで2失点(防御率1・29)。ただし、3月の先発オーダーで、この日も先発したのは福田、杉本、野口の3人だけ。データと呼べるほどの根拠はない。いわば直感。鈴木には失礼ながら、それが山本を食う番狂わせのスタートだった。
 「持ち味のちょっとスライド回転する球で、強気に攻めてくれました。(継投は)迷ったんですが、後ろ(リリーフ)がいるんでまず1つ勝たせてやりたいと…。6回、7回と段階を踏んでいけるように頑張ってもらいたいですね」
 立浪監督の勝負勘の的中率は高いと僕は思っている。追いつかれた直後の8回は、1死から出塁した桂に、ためらわず代走・高松を起用した。正捕手が控えていたのはあるだろうが、高松の走力が山本の制球を乱し、続く岡林へこの日唯一の与四球につながった。三ツ俣の決勝打も、フルカウントで自動スタートだったとはいえ、オリックスの外野手は勝負を懸けた超前進シフト。誰でもかえれた打球ではない。直後のピンチでは自らマウンドへ。肝の据わった顔を見れば、選手は不安から解放されるのだ。
 そして勝利の発端は、鈴木とオリックスは合うと直感した刈谷での65球。戦いの糸は、過去から現在、そして未来へとつながっているものだ。

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