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熱投は先発陣の青空ミーティングから始まっていた…有言実行の中日・大野雄 5人の仲間に訴えた『先発投手の役割』

2022年5月28日 11時27分

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9回、伏見を中飛に打ち取り試合終了、笑顔の中日・大野雄と木下

9回、伏見を中飛に打ち取り試合終了、笑顔の中日・大野雄と木下

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇27日 オリックス1-4中日(京セラドーム大阪)
 この日の熱投132球は、あの青空ミーティングから始まっている。5連敗で広島から帰ってきた翌23日の月曜日。いつものように先発投手だけの練習が行われたナゴヤ球場で、いつもとは少し違う光景があった。抜けるような青空の下、3人のコーチと6人の先発投手が外野芝生で車座になった。
 自慢の投手陣が苦しんでいた。「みんなの気持ちを聞いておきたかったし、自分の気持ちも話しておきたかった」。落合ヘッド兼投手コーチは腹を割った。選手も耳を傾けた。約10分。その最後に話したのが大野雄だった。
 「個々がやるべきことをやれるチームが強いと思う。だから、それぞれの役割を果たしていこう。そりゃ相手がいる。打線との兼ね合いもある。だから好投しても負けてしまうこともある。そんな時は、自分の中で『ナイスピッチング!』って処理して次につなげようや。たとえ何か不満があっても、言葉に出さずにやっていこうや。いや、去年までで、点が取れずに勝ちがつかへん免疫はついてるやろ」
 重くなりがちな場で、最後は少し笑わせる。打者との勝負は支配できても、勝敗は時の運。先発投手の使命とは何だ。相手より先に点をやらない。もし取られても、次の1点は防ぎ、何とか耐える。それが「役割」だと5人の仲間に訴えた。もちろん自分もその1人。このミーティングの3日前(20日、広島戦)には1回にグランドスラムを浴びている。
 「大したことじゃないけど、若い子たち(高橋宏、鈴木)もいたので、言っておこうと。あ、後はこんなことも言いました。僕自身は今、チームの足を引っ張っているけど、ここから挽回して秋までしっかり投げ抜くから、見守ってくれ!ってね。キャプテンやから、結果で示さなあきませんよね」
 まさに有言実行の完投勝利。胸の「C」マークにふさわしいピッチングだった。

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