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金沢エナジー 初の事業説明会 「秋以降に電力小売り参入」「CO2実質ゼロのガス発売」

2022年5月28日 05時05分 (5月28日 10時36分更新)
金沢エナジーの事業計画説明会=金沢市で

金沢エナジーの事業計画説明会=金沢市で

 金沢市からガス・発電事業を譲り受け、四月に事業を始めた「金沢エナジー」は二十七日、株主や取引先を対象にした初の事業計画説明会を市内で開き、高井郁大(いくひろ)社長が十月以降に電力小売り事業に乗り出すことを明らかにした。二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラルガス」を発売する方針も示した。(高本容平)

ガス料金 市企業局の水準「10年は維持」

 同社の筆頭株主は48%を出資する北陸電力(富山市)で、他の株主は東邦ガス(名古屋市、43%)など五社と、金沢市(3%)。都市ガスの製造・供給に加え、市から五カ所の水力発電所(計三万三千四百三十キロワット)を引き継ぎ、電力の卸売りを手掛けている。
 ガス料金は前年度比で平均0・4%引き下げている。高井社長は向こう十年間は基本料金を維持し、燃料価格の変動を料金に反映させる国の燃料費調整制度に基づいた値上げしか行わないことを明言した。
 顧客サービスの充実に向け、十月から市内の飲食店で使えるクーポンを発行するLINE(ライン)アプリを提供する予定。またガス管の老朽化の対策工事費は当初想定より三割多い十四億円に積み増し、設備の強靱(きょうじん)化を加速する。
 本年度は売上高が八十七億円、事業譲受に伴うコスト増などで経常損益は二億円の赤字を予想。二六年度に売上高九十九億円、経常損益の黒字化を目指す。高井社長は「市企業局の職員からノウハウを受け継ぎ、市とも連携して民間ならではの知見を生かした事業運営を行う」と意欲を語った。
 説明会には約八十人が出席。来賓あいさつで村山卓金沢市長は「金沢市とともにこれからも市民福祉の向上に歩んでほしい」と期待。北電の松田光司社長は「市の大事な財産を引き継いだ責任と誇りを持ち、皆さまに民営化して良かったと思ってもらえるよう、サポートする」と述べた。

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