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【富山】ウイスキー熟成庫 南砺に完成 「T&T TOYAMA」

2022年5月28日 05時05分 (5月28日 11時25分更新)
全国の蒸留所から買い取った原酒の樽の熟成庫=富山県南砺市北川で

全国の蒸留所から買い取った原酒の樽の熟成庫=富山県南砺市北川で

▽25年にも商品 観光化目指す

 国産ウイスキーの原酒を買い取り、樽(たる)で熟成させて独自商品として販売する国内初の「ボトラーズ」事業に取り組む「T&T TOYAMA」(富山県砺波市)が同県南砺市に建設してきた「井波熟成庫」が完成し、二十七日に関係者向け内覧会が開かれた。
 熟成庫は木造平屋建て八百六十平方メートルで、最大で五千樽の貯蔵が可能。南砺市産スギと富山県産ヒノキが建材に使われている。昨年九月に着工し、四月に完成した。事業費は約三億円。
 複数の木板を繊維の方向が直交するように重ねて接着した大型パネル建材「CLT(直交集成板)」を活用したのが特長。鉄骨よりも庫内の温度と湿度が一定に保たれ、樽の成分が程よく加わった原酒が熟成できる。森林資源活用による里山保全などSDGs(持続可能な開発目標)の観点から採用した。
 現在、全国のウイスキー蒸留所六カ所から買い取った六百樽を貯蔵。今後は十一カ所まで増やす。樽を最低でも三年間寝かせ、早ければ二〇二五年にも「ブレスオブジャパン(日本の息吹)」のラベルで販売する。将来は熟成庫内を一般公開し試飲が楽しめる観光スポット化も目指す。内覧会では最高経営責任者(CEO)の稲垣貴彦さん(34)と最高執行責任者(COO)の下野孔明さん(39)が事業内容を説明。稲垣CEOは「事業は始まったばかり。今後は日本のウイスキーの礎になればいい」と話した。田中幹夫南砺市長ら約四十人が参加した。(広田和也)

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