舞台「ムッシュ・シュミットって誰だ?」6月10日開幕 田中茂弘「面白くてちょっと怖い話楽しんで」
2022年5月28日 05時00分
俳優の田中茂弘(56)が主演する劇団俳優座の舞台「ムッシュ・シュミットって誰だ?」(演出・小笠原響さん)が6月10日、東京・六本木の俳優座スタジオで開幕する。フランスの劇作家セバスティアン・ティエリ作で日本初演となるブラックコメディー。開幕を前に田中と、夫婦役を務める斉藤深雪(65)が本紙の取材に応じ、突然、自分が分からなくなる泥沼に引き込まれていく、現代の「同調圧力」を連想させる物語を語った。
田中は開口一番、「とにかく面白くてちょっと怖い話を存分に楽しんで」と主人公の眼科医ジャン=クロード・ベリエ役にのめり込んでいるようだ。
ストーリーは、電話がないはずのベリエ家で電話が鳴るところから始まる。次々に不可思議な出来事が続く。電話の主はジャン=クロードは「ムッシュ・シュミット」なのだという。自分は誰、世界が狂ったのか? 自己否定、アイデンティティーは? 知らず知らずのうちに多数意見に同調させられるのか―。舞台の底には大きな波に個人がのみ込まれるという恐怖の流れも。
田中は「周囲の急激な変化に『そんなことあるわけない』と抵抗しながらも流されていく人間的なテーマ。一筋縄ではいかない難しさもあるだけに反応もある作品」と意気込む。
妻のニコル役が決まった際には「やった!」と小躍りしたという斉藤は「コメディーなので笑わせるにはどうしたらいいか。その裏ではぞっとするような面もある。仏作家らしい会話の面白さ、ニュアンスのしゃれた部分をポンポンと伝えたい」と語る。
他人から押しつけられる価値観、気が付けば多数の意見に埋め込まれてしまう「同調圧力」。田中は「2時間弱の舞台にはさまざまな要素がてんこ盛り。一人一人受け取り方が異なると思う」と観客の反応を推察する。その上で「ブラックコメディーという面だけでなく、サスペンス、社会派的な面もあり、いろんな角度での見方ができると思う」と重ねた。
見どころについて斉藤は「自分の『アイデンティティーって何?』と考えるきっかけになるかも。おしゃれな会話、奇想天外の展開で、ラストまで楽しんでもらえると思います!」と胸を張った。
劇団俳優座創立80周年に向けた公演の一環で本作から旧・俳優座5階稽古場を俳優座スタジオとしてリスタートさせる第一弾公演だ。
ほかの出演は関口晴雄(46)、脇田康弘(46)、関山杏理(26)、同劇団初舞台の丸本琢郎(25)。公演は6月19日まで、全10公演。
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