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手塚治虫さんの漫画を初めて歌舞伎化、「八月納涼歌舞伎」で新作の「新選組」、中村歌之助が殿堂で初主演

2022年5月28日 05時00分

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新作歌舞伎「新選組」で歌舞伎座の初主演を飾る中村歌之助(右)と共演の兄・中村福之助

新作歌舞伎「新選組」で歌舞伎座の初主演を飾る中村歌之助(右)と共演の兄・中村福之助

松竹は27日、東京・歌舞伎座で3年ぶりに開催する「八月納涼歌舞伎」で、手塚治虫さんの漫画が原作の新作歌舞伎「新選組」を製作・上演することを決定した。手塚さんの作品を歌舞伎化するのは初めて。中村芝翫(56)と三田寛子(56)の三男で歌舞伎界の“Z世代”中村歌之助(20)が歌舞伎の殿堂で堂々の初主演を飾る。
 歌舞伎座では6月に市川染五郎(17)が初主演の「信康」を上演予定で、7月も新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」を初上演するなど、コロナ禍や世代交代などの荒波にもまれる中で新風を吹き込む動きが相次いでいる。1990年から始まった八月納涼歌舞伎は若手が活躍する公演として人気が定着。今回の「新選組」も歌之助の兄・中村福之助(24)や中村勘九郎(40)、中村七之助(39)らが出演する。
 歌舞伎座のセンターという大役に初挑戦する歌之助は母親の三田から「頑張りなさい。もらったチャンスをものにするのよ」とひたすらハッパをかけられたエピソードも披露。「まさか歌舞伎座で主役をさせていただけるなんて…プレッシャーもありますが、すごくうれしいです!」と喜びを爆発させた。父・芝翫からも「チャンスだから頑張りなさい。本当によかったね」と声をかけられたという。
 「新選組」は63年に月刊誌「少年ブック」(集英社)で連載された歴史漫画。父のかたきを討つため「新選組」に入隊して剣の腕を磨く主人公の少年・深草丘十郎の成長と、どこか謎を秘めた親友・鎌切大作との友情を軸にした物語。近藤勇、土方歳三、沖田総司、芹沢鴨らの新選組隊士たちや坂本龍馬らおなじみのキャラクターも登場し、独自の視点と解釈で描き出された手塚版「新選組」として評価の高い隠れた名作だ。
 勘九郎から漫画を紹介されたという歌之助は「幕末の話でありながらも現代に通ずるテーマ性があり、若い人にも見ていただきたい」と見どころをアピール。幼少期から「鉄腕アトム」などの手塚作品に触れていたこともあり「ご縁を感じています。初めて歌舞伎になるときに主人公の丘十郎として舞台に立たせていただけることはありがたく、光栄です」と感謝した。
 大作役を演じる福之助も「勘九郎の兄に感謝ですし、まだ誰もやっていないお役に臨めることも楽しみでしようがない。いま自分たちができる最高のパフォーマンスを出し切れるように頑張りたい」と意気込む。芝翫の長男・中村橋之助(26)は今回出演せず「ずるいなぁ…」と2人の弟をうらやましがっていたという。

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