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阪神・藤浪らに欠けていた“プロの自覚”…今中慎二「中日・根尾、石川昂らは『ノー』と言える選手になれ」

2020年4月13日 11時15分

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阪神・藤浪

阪神・藤浪

[野球ファンに届ける 本紙評論家リレーコラム]今中慎二

 新型コロナウイルス感染拡大による影響はいつまで続くのか…。プロ野球の開幕も見えない中、本紙評論家7人が毎日リレーでコラムを執筆する。題して「野球ファンに届ける 本紙評論家リレーコラム」。
 新型コロナウイルスの感染拡大によってプロ野球の開幕が延期されている。プロ野球からは阪神の藤浪、伊藤隼、長坂の3選手が感染した。それ自体は仕方ないと思う。いくら予防しても、感染することもあるだろう。ただ、今回の一件は残念でならない。阪神球団によると藤浪らは3月14日に12人以上で食事会を開いていたそうだ。この食事会が感染理由かどうかが問題ではなく、参加したこと自体、プロの自覚が欠けていると感じた。
 3月に入って球界は一変していた。全てのオープン戦が無観客となり、ほぼ全ての球団で遠征先は外出禁止となった。私自身、評論の仕事で3月上旬に静岡の試合を訪れたが、当時も物々しい雰囲気で、部外者の私がうつっても、うつしてもいけないという危機感があった。球団内の誰か1人でも感染すればどうなるか。現在もまだ阪神はチーム全体で活動を休止している。想像力が少しでもあれば、同じ行動はできなかったはずだ。
 だが、これは対岸の火事ではない。プロ野球の世界は、いろいろな人からの誘いが多い。今回の食事会も、いわゆるタニマチ的な存在が関わっていたと聞いている。もちろん、助けてくれる存在は大事にすればいい。ただ、時として自分に不利益になるケースもある。このときに「ノー」と言えるかどうかだと思う。
 藤浪は大阪桐蔭高から直接プロに入った。同校OBの私も、高卒からプロ入りしたが、やはり、大卒、社会人出と比べれば世間知らずだ。思えば若いころはむちゃなこともした。だが、夜の街に繰り出すとしても同僚が多かった。人見知りの性格もあって、誘いに対して警戒もしていた。それと、高校球界のスターでもなく、地元出身でもなかったから、それほど多くはなかったと思う。
 中日には根尾に石川昂といった将来有望なスター候補がいる。しかも地元出身だけに、サポートしたいという人は多いだろう。だが、まだ一人前にもなっていないのに、誘いに乗ってチヤホヤされたことで成長できなかった選手が何人もいたのは事実。彼らには、しっかりと自己管理をして、「まずい」と思ったときに「ノー」と言える選手になってほしい。

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