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【石川】能登ブルーベリー 実った防虫 マイマイガ再発生はねのけ 生産回復へ

2022年5月26日 05時05分 (5月26日 09時45分更新)
ブルーベリーの葉に付いている「マイマイガ」の幼虫=石川県能登町久田で

ブルーベリーの葉に付いている「マイマイガ」の幼虫=石川県能登町久田で

  • ブルーベリーの葉に付いている「マイマイガ」の幼虫=石川県能登町久田で
  • 農薬散布で今年はマイマイガが発生しつつも生産量回復が見込まれるブルーベリーの木=石川県能登町久田で

昨年の教訓生かし 農薬効果で「不安ない」

 北陸最大のブルーベリー産地として知られる石川県能登町で、昨年大量発生した大型のガ「マイマイガ」の幼虫が今年も発生している。ただ、昨年の深刻な食害を受け今年は農薬散布などの対策を進めて、生産量が激減した昨年からは大きな回復となる見込み。(上井啓太郎)
 二十三日、同町笹川のブルーベリー農家、平(ひら)美由記さん(44)の畑では、枝や葉に点々と毛虫が付いていた。見つけ次第、手で取って駆除するが、「朝に取り切ったと思っても、夕方になるともうたくさんいる」と困り顔。昨年は食害で木が丸裸になり、生産量は平年の二割にまで減ったという。ただ、農薬の効果で今年は「去年ほどの被害はない。例年の半分以上はとれそう」と話す。
 ブルーベリーは三十五年ほど前、地域おこしで旧柳田村を中心に栽培が始まった。マイマイガの幼虫が現れることはあったが、大きな被害が出ることはなく、手での捕殺で対応して無農薬栽培を続けていた。
 大規模な食害は昨年四月から出始め、特に被害の大きかった旧柳田村では収量がほぼゼロの農家も続出した。同十一月には町ブルーベリー普及センターなどが主催し、専門家を招いて対策についての勉強会を開催。専門家の助言もあり、九割ほどの農家が今年は農薬を散布している。
 普及センター所長でブルーベリー農家の中山幸永さん(59)によると、マイマイガの幼虫は今年も四月に発生が確認され、すでに半分ほどの農家から報告があるという。ただ、「少しずつでも農薬で被害は少なくなってきている」と話す。
 昨年は町全体で平年の半分ほどの二十五トンに落ち込んだ生産量は、今年は三十五トン程度まで回復できる見込み。今後ブルーベリーは実がなり始め、六月中旬から収穫期を迎える。中山さんは「専門家からマイマイガの大量発生は数年で落ち着くとも聞いている。今は不安はない」と語った。

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