清原和博さん「立浪監督ならやってくれます。選手も成長している」悪夢7連敗のPL後輩をおもんぱかる
2022年5月26日 06時00分
◇25日 中日1-2西武(バンテリンドームナゴヤ)
偉大な先輩に白星を届けたかったが…。中日は25日、西武戦(バンテリンドームナゴヤ)で接戦を拾えずに1―2で惜敗。今季初の7連敗を喫した。この日、立浪和義監督(52)のPL学園時代の先輩で西武、巨人などで活躍した清原和博さん(54)がTBS系CBCテレビの解説で出演。試合前には激励も受けたが勝利を届けられず、これで借金「6」と苦しい状況に追い込まれた。
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笑顔を届けたかった。前夜、PL学園高の恩師・中村順司さんの前で6連敗。そして一夜明けたこの日、テレビ解説で本拠地を訪れた清原さんの姿があった。立浪監督は練習後にあいさつ。2月の春季キャンプで偉大な先輩からアドバイスを受けた石川昂と、鵜飼も同行させた。
「(清原さんに)頑張ってくれよ、と言っていただきました。前回来ていただいた時(3月29日のDeNA戦)はゼロ封負け。何とか勝ってるところを見ていただきたかったのですが、申し訳ないです」
まず、気合注入された効果は出た。初回。先頭・岡林が中越え三塁打を放ち、2番・鵜飼が中犠飛。「走者をかえせて良かったです」。先制点は直近で勝った15日・巨人戦(東京ドーム)以来、7試合ぶりだった。
ただ、未来のエース高橋宏がすぐにリードを吐き出す。2回、西武の先頭・山川に左中間席へ15号ソロを献上。5回には2点目を奪われた。
打線は2回以降、西武先発で下手投げの与座に沈黙。継投に屈して4安打の1点差負けだ。「中軸のところが合わせられなかった。ベンチで指示は出していましたが、結局攻略できなかった」。3番・大島、4番・ビシエド、5番・阿部はそろって4タコ。指揮官は特に4番の状態に関して「交流戦に入って、また前に突っ込む」とその悪癖に頭を抱えた。
もちろん、ファイディングポーズは取り続けた。7回から清水、ロドリゲス、R・マルティネスでつくる勝利の方程式を投入。ビハインドでの守護神投入は立浪政権初のことだ。「可能性のある限りは。登板も空いていましたし…」。だが、終盤3イニングで出た安打は石川昂の1本のみ。2019年7月に8連敗して以来、3年ぶり7連敗の低空飛行となった。
ただ、指揮官は泰然自若の姿勢は崩さない。選手起用や打順変更など打開策も「あまり代えすぎても…というところ。そんなに代えられる選手もいない。一つ勝ちたいですね」と“忍”の一字を強調。清原さんはそんな指揮官の心境をおもんぱかった。
「厳しい状況でも選手は監督の姿、背中を見ています。立浪監督ならやってくれます。選手も成長しています」。立浪監督は「動」と「静」のバランスは保ちつつ、最善の道へ。偉大な先輩の言葉を胸に刻み、巻き返しの一手を模索していく。
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