本文へ移動

サッカー選手 育て学ぼう 障害者チームへ療法士志望学生

2022年5月25日 05時05分 (5月25日 15時33分更新)
選手にストレッチの仕方を教える金沢リハビリテーションアカデミーの学生たち=金沢市内で

選手にストレッチの仕方を教える金沢リハビリテーションアカデミーの学生たち=金沢市内で

ヴィンセドール ルミナス 17人、現場経験積む

 精神障害のある人がプレーするソーシャルフットボールチーム「ヴィンセドール ルミナス」に、指導者として期間限定の「助っ人」が加入する。理学療法士や作業療法士を目指し、専門学校「金沢リハビリテーションアカデミー」に通う学生十七人が、現場で経験を積みたいと自主的に参加し、選手たちの指導や体調管理を体験する。チームの監督を務める別宗(べっそう)利哉さん(41)は「熱意のある学生が現場を知るきっかけとしてうちのチームを選んでくれたことがうれしい。今後も協力していきたい」と話す。(小川祥)
 この活動に先鞭(せんべん)をつけたのは金沢リハビリテーションアカデミーの三年生、水谷颯太(そうた)さん(20)、増田海斗さん(20)、栗虫陽奈(ひな)さん(20)、倉見滉(ひろし)さん(24)の四人。別宗さんが同校で非常勤講師を務めており、授業でチームの紹介をしたところ、それぞれが考えたトレーニング方法を実践して経験を積みたいと手を挙げたのがこの四人だった。
 三月の練習に参加した四人は、それぞれが考案したウオーミングアップからボールを使った試合形式の練習まで計一時間のトレーニング方法を実践。「パスを出すときには声を出して」「失敗してもいいから挑戦してみよう」と声を掛けながら指導した。
 水谷さんは「頭で分かっていても、声掛けのタイミング一つをとっても、実際にやってみると難しかった」と振り返る。増田さんは「想定していた以上に説明時間に手間取った。時間配分の大切さを身をもって学べた」と手応えを話す。
 四人は、この体験を後輩たちにも受け継ぎたいと考え、学内で有志を募ったところ新たに十三人が参加することになった。六月からは選手の上達したい分野の聞き取り調査や身体測定などを実施。これを基に練習プログラムを作成し、毎週チームの練習に参加し、現場で指導する経験を積む予定だ。
 選手の山田浩史さん(33)は「指導の場に自分たちのチームを選んでくれてうれしい。一生懸命頑張っている姿を見ると、自分たちも頑張ろうと思えるし、人とコミュニケーションを取る練習にもなる」と、チームや選手に与える好影響を笑顔で語る。
 課外活動を担当する同校教員の西川正志さん(36)は「現場で経験を積むことは今後の大きな財産になる。座学では学べないことをたくさん学んでもらいたい」と期待を寄せた。

関連キーワード

おすすめ情報