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ウタセマダイ始動 三重・石鏡沖

2022年5月24日 05時05分

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52センチのマダイを手に笑顔の筆者

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  • 52センチのマダイを手に笑顔の筆者
 遅ればせながら餌のウタセエビが出回るようになり、伊勢湾口乗っ込みマダイへの期待が高まっている。大型連休後半に大場所・三重県鳥羽市石鏡沖に様子を見に出た。天候不順、多雨などによる水温低下で乗っ込みは遅れ気味だが、中旬の大潮あたりから大型、良型抱卵マダイが竿をしならせると読めた。 (中日釣ペン・向井直)
 【実釣】五月晴れとなった5日、ウタセエビが少し入ったとの知らせで石鏡港を訪れた。正午、幸徳丸息子船長の船に6人が乗り合って出た。下げ潮時は航程十数分の上ノ島の水深54メートルポイントでかかり釣り。川から大量の水が流入してうわ潮は速いが、底潮の動きが悪いうえ、底から上げたオモリが冷たかった。塩焼きサイズのマダイがポツポツ。私には47センチのグレが2匹上がった。上げ潮は川水に押されて動きが悪く、午後4時に鯛ノ島水深35メートルポイントに移ったが、私の62〜70センチのワラサのトリプルなどはあったものの、船中で良型マダイは姿を見せずじまいだった。
 好天の7日、クラブの例会で同港から幸徳丸おやじ船長の船を仕立てて10人が乗って出た。この日はまき餌も十分できる量のウタセエビが積み込まれた。下げ潮時は上ノ島水深54メートル。川からの水は5日よりやや少なめになっていたものの、うわ潮がトモ側に速く流れ、最潮上の左舷ミヨシの私は潮が緩むまで皆の世話焼きだ。右舷トモの中島伸一さん(53)に40センチのマダイ、左舷トモの松岡俊行さん(51)に45センチの抱卵グレ、左舷トモ2番の稲葉賢治さん(73)に43センチの同グレ、右舷胴の間の中尾穣治さん(63)に48センチの同グレが上がったほかは、30センチ前後のマダイがポツリ。
 潮が緩んでネジ回りになった時、私は図の仕掛けを下ろし、誘い上げて52センチ(最長寸)の抱卵マダイを上げた。しかし、その後はアタリが遠く、午後4時ごろからの上げ潮時に鯛ノ島水深40メートルに移ったが良型マダイは不発で6時半に沖上がり。釣果は船全体でマダイが52センチ、40センチの良型2匹と30センチ前後が9匹、ほかに30〜48センチのグレが7匹など。マダイはすべて越冬物で、52センチは腹6分程度に抱卵していた。グレが底層の水温の低さを裏付けていた。
 【概況&見通し】近年は伊勢湾のウタセエビ資源が減少傾向にある中、今季はエビ漁船がこれまた資源が減少して高値を付けたワカメ漁に遅くまで出ていたようだ。4月下旬になってエビ漁に出るようになったが、天候不順に加え、出ても量を確保できない状況が続いた。ウタセマダイ釣りの大御所・石鏡港の「幸徳丸」が本格的にマダイ釣りに出たのは今月5日からで、例年より約1カ月遅れだ。
 一方、マダイの乗っ込みを左右する海水温は、先月27日には乗っ込みの目安と言われる海面18度ラインが伊良湖水道付近まで上がった。しかし、その後は連休前半までのまとまった雨による川水の大量流入で同ラインは5月5日には国崎沖の南あたりまで下がってしまった(気象庁日別水温解析図参照)。冬場の大雪のため、まだ雪代もあったと思われる。この間、気温も平年より低い状態が続いた。釣行した5日と7日、石鏡沖のマダイポイント・上ノ島、鯛ノ島辺りで海面16度になっていた。これらより南方に位置する乗っ込みマダイの好ポイント・3マイル漁礁では17度くらいと推定された。
 一時的に水温は下がったが、今月4日以降は気温が平年を上回るか、平年並みの日が多くなり、中〜下旬もその傾向が続く見込みだ(気象庁1カ月予報)。さらに、黒潮本流が大王崎沖に接近しつつあり(同庁海流予想図)、中旬の大潮回りには3マイル漁礁で海面18度に達しているはずで、大潮の上げ潮に乗ってマダイが乗っ込んできているはずだ。

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