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【写真番号2022052301】
珠洲・飯田(1975年)

2022年5月23日 05時05分 (5月23日 10時09分更新)
【写真番号2022052301】珠洲市中心部の飯田町。飯田港にカーフェリーが接岸している=1975年4月、本社機「にいたか」から

【写真番号2022052301】珠洲市中心部の飯田町。飯田港にカーフェリーが接岸している=1975年4月、本社機「にいたか」から

佐渡へフェリー就航

 一九六〇年代後半から七〇年代初めにかけて続いた能登観光ブーム。その熱気が冷めやらぬ中、七五年四月十二日、珠洲市の飯田港と佐渡島の小木港を約三時間半で結ぶカーフェリー「かもめ」(全長九十メートル)が就航した。
 新潟港からフェリーで佐渡島に渡り、そのまま能登へ来て車で半島を旅行する−。友好都市をつなぐかもめの就航には、新たな観光ルート開拓の狙いがあった。飯田港の近くに燃料店を構える濱野重雄さん(70)は、当時の盛り上がりをよく覚えている。
 毎日フェリーから下りてくる数十台の車。「最初は地域のお年寄りが、今日は何台下りたと数えていた」と笑う。しかし、車の数はじきに数台に減り、石油ショックによる不況の波を受けて、運航はわずか三年で終わった。
 それから半世紀近く。港に建てられた待合室は飲食店などを経て、近年は「さいはてのキャバレー」としてイベント会場に。市を挙げた「奥能登国際芸術祭」の拠点としても利用されている。
 「かもめはでかい船だから、港がいっぱいになっていたね」。そう話す濱野さんが目を向ける飯田の港には、いくつかの漁船と、波の音だけが変わらずに残っている。(上井啓太郎)
  • 空から-あの頃ふるさとは

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