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子どもワクワク 魔法の駄菓子屋 店内で独自通貨、7月金沢で開店

2022年5月22日 05時05分 (5月23日 11時00分更新)

「まほうのだがしや」の店舗となる町家の前でポーズを決める母親5人組「ヤッテミヨウ」=金沢市大野町で(戎野文菜撮影)

▽「チロル堂」2号店 母親5人が熱意

 子どもたちだけ「魔法」が使える駄菓子屋カフェが七月、金沢市大野町にオープンする。奈良県生駒市の人気店「まほうのだがしや チロル堂」が全国で初めて認めた「二号店」。石川、富山両県の母親五人組の熱い思いが、チロル堂の考案者に届き、出店が実現した。(戎野文菜)
 「魔法」は店内のカプセル自動販売機(通称「ガチャ」)が可能にする。一回百円。カプセルに店の独自通貨「チロル札」が一〜三枚入り、一枚で駄菓子が買え、併設のカフェでカレーやスイーツも食べられる。百円が何倍もの価値になる仕掛けだ。
 これには大人の協力が不可欠。大人がカフェで支払った代金の一部が子どもに寄付され、安価で提供できる。生駒市のチロル堂が考案し、昨年開店した。
 「面白い取り組み!」。萩尾桃子さん(36)、北川奈津子さん(44)、矢口樹梨さん(34)、仁多見明子さん(35)、柴田美咲さん(34)の五人はチロル堂の存在を交流サイト(SNS)で知り、興味を持った。ダンス講師やサロン経営など職業はさまざまだが、みな小学生以下の子を育てる母親。イベントで知り合い、何かに挑戦する姿を子どもに見せようと、チーム「ヤッテミヨウ」を昨年結成した。

駄菓子が並ぶチロル堂の店内。中央手前に赤いガチャが設置され、奥にはカウンター席の飲食スペースがある=奈良県生駒市で(吉田田タカシさん提供)

 チロル堂を昨年十月に訪問。カラフルな店内、楽しみながら運営するスタッフたちとその思いにも共感。「こんな場所が全国にできたら、子どもも大人も楽しいだろうな」と感じた。萩尾さんが十一月にチロル堂を再び訪ね「北陸で同じような店を出したい」と伝えたが「ノー」。それでも五人は諦めず、店を開く場所まで決め、今年四月に再び出向いて計画と思いを伝え、出店が了承された。

 店名は「まほうのだがしやキラリbyチロル堂」。金沢市の「こまちなみ保存区域」に指定され、昔の風情を残す大野町で、空き家だった築百年近い町家を改装して開く。オーナーの川端敏久さん(58)が「地域全体で子育てするきっかけに」と快く貸してくれた。
 「学校や家庭で悩みを持つ子どもたちが気軽に遊んだり、宿題をしたりできる『たまり場』みたいになれば」と五人は新たな挑戦に心躍らせる。オープンに向け、今月末までクラウドファンディングで資金を募っている。問い合わせは、ヤッテミヨウ=電子メールyattemiyoou@gmail.com=へ。

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