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隆の勝が優勝争いの重圧はねのけ3敗を死守、トップで千秋楽へ「ここまで来たら取りにいく」【大相撲夏場所】

2022年5月21日 19時59分

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隆の勝(奥)が突き落としで霧馬山を破る

隆の勝(奥)が突き落としで霧馬山を破る

▽21日 大相撲夏場所14日目(両国国技館)
 いつもの隆の勝とは決して言えない。ただ、手痛い黒星を喫した13日目と比べ、多少は硬さが取れていた。「負けた時点で吹っ切れたというか、気が楽になった。それが一番デカいのかな」。優勝争いの重圧はもちろん残る。だが、なんとか白星を手にした。
 立ち合いから一気に押し込むことはできなかった。出足を止められ、組む形になる。四つ相撲が得意な霧馬山有利とも思われた。左足で外側から強引に足をかけにこられたが、「とっさに体が動いてくれた」。こらえて、逆に突き落とした。
 押す力が持ち味だが、この日白星を引き寄せた体幹の強さも武器である。兄弟子で付け人を務めたこともある元幕下舛東欧のトート・アティラさん(36)=現ハンガリー大使館職員=は「彼のすごいところは芯がぶれないところなんです」と証言する。
 入門当初は全く相手にしなかったが、コツコツ努力を重ねる隆の勝に、「全然歯が立たなくなった」そうだ。弟弟子の成長。そのとき感じたのが、「芯がぶれないから、押されても下がらない。引かれても前に落ちない」という強さだった。実際、霧馬山の外掛けにも動じなかった。
 3敗を守り、照ノ富士と並びトップで千秋楽を迎える。今の横綱は前半戦とは別次元の強さ。それは分かっている。「集中して自分の相撲が取れればいいと思います。2番取るつもりでいきます」。まずは1差で追う佐田の海を退け、決定戦で相まみえる覚悟だ。
 「ここまで来たら(優勝を)取りにいくつもりで頑張ります」。もう緊張、重圧など言っていられない。賜杯を手にするため、全ての力を出し尽くすのみだ。

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