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夕歩道

2022年5月21日 16時00分 (5月21日 16時02分更新)
 「水を使うものは自ら水をつくれ」。明治用水土地改良区の初代理事長で、地元愛知県安城市では「水の神様」と讃(たた)えられ、語り継がれる岡田菊次郎翁の遺訓。最先端のエコにつながる先見の明。
 その言葉に従い、改良区として水源の一つ、長野県根羽村に四百二十七ヘクタールの山林を買い入れ、自前の森林経営に乗り出した。水源涵養(かんよう)林の全国的な先駆け。大正の初め、一九一四年のことだった。
 一年で一番水が必要な田植えのこの時期に、自らつくった水を使えない−。農家の苦衷にあらためて心を寄せるとともに、誰かがどこかでつくってくれる「命の水」をむだにしてはならぬと思う。

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