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屋外でマスク外す? 政府「条件付き不要」 継続派も多数

2022年5月21日 05時05分 (5月21日 10時30分更新)
 屋外では周囲との距離が十分とれなくても、会話が少なければ必ずしもマスクを着用する必要はないとの国の見解が発表されたのを受け、ユースク取材班は二十日、LINEでつながる読者らにアンケートを実施した。「外さない」が48・4%(二百二十人)、「外す」が42・6%(百九十四人)と意見が分かれ、「分からない」は9%(四十一人)だった。
 「外さない」と回答した人の多くが感染への不安を挙げた。浜松市中区の主婦(70)は「会話が少なくても、せき込むこともある」と指摘。同市南区の自営業男性(57)は「マスクをしてから風邪をひかなくなったので、続けたい」と書き込んだ。介護職や保育士からは「仕事上、感染したら困る」との声も上がった。
 「なくてもいいと思うが、周りへの配慮」とした磐田市の四十代パート女性のように、周囲との人間関係を考えた意見も目立つ。掛川市の男子大学生(21)は「マスクをするのが当たり前になっている」と記した。湖西市のパート女性(57)は「顔を出すのが恥ずかしい気がする」と明かした。
 一方、「外す」理由では暑さや息苦しさを挙げる人が多かった。浜松市西区の男性は「一昨年と昨年に軽い熱中症になった」と振り返り、同市北区の農業女性(52)は「街中の人混みなら着けるだろうけど、田舎で人がそれほどいない」と地域性の違いを強調した。 (高橋雅人)

◆県、啓発の方針

 県は二十日、国の見解に沿ってマスクが不要となるケースなどを啓発していく方針を示した。県の専門家会議を開いた上で、二十五日以降に具体的な場面などを示す予定。
 県健康福祉部の後藤幹生参事は二十日の会見で「会話が少ない状況というと(判断が)難しいが、あいさつ程度とか、小さい声でぼそぼそ話すくらいなら感染リスクはないと思う」と述べ、県として国の見解に準拠する意向を示した。
 二十四日に県の専門家会議を開き、マスクが不要となる具体的な状況や、不織布に限定していたマスクの種類などについて検討する。
 翌日以降にマスク着用に関する県の考え方を発信する予定。 (中川紘希)

◆暑さを前に「待っていた」 保育園、保護者ら

 二歳以上の未就学児へのマスク推奨の見直しを、保育園関係者や保護者は発育・健康上の観点から好意的に受け止める。
 浜松市中区の中央ながかみ保育園では、オミクロン株の拡大などで、四〜六歳の年中と年長の園児約五十人にマスク着用を求めてきた。
 主任保育士の青木祐子さんは「四歳くらいになると、お友達とかなり近距離で長い時間おしゃべりができるようになる。子どもへの感染が増えた冬場は年中・年長児のほとんどがマスク生活だった」と振り返る。
 ただ、模倣やコミュニケーションを繰り返すことで言葉を獲得していく乳幼児期に口元が見えない環境が長く続くことには懸念があり、五月からは着用を求めていない。「相手の表情が読み取りづらく、会話がはっきりしなかったり、外で走り回った時に呼吸がしにくそうだったりする場面があった。悩ましい判断だったが、マスクを外して生活できるのが理想的」と話す。
 三歳の息子を育てる磐田市の主婦丹生縁(におゆかり)さん(31)は「(マスクを)早く外しましょうという波が来るのを待っていた」と歓迎。保育園では年齢が上がるほどマスクをしている率が高いといい、「顔で体温調節しているところもある。暑いし、邪魔だし、特に小さい子にはいらないのでは」。本格的な暑さを前に、「脱マスク」を待ち望む。 (久下聡美、高橋雅人)

◆「気遣うより着けた方が」 浜松城公園

 浜松城公園(浜松市中区)では、「屋外でも着け続ける」との声が目立った。広場で駆けっこする親子連れや散策を楽しむ高齢者の姿が見られたが、大人はほぼ全員がしっかり着用していた。
 犬の散歩で訪れていた同区の高校教員鈴木泰彦さん(68)は、周囲に人のいないベンチで休憩する際もマスクはしたまま。「政府はワクチンの四回目接種だと言っている中で、外すのは怖い。接種しなくていいよと言われたら外すかな」と話した。
 大学時代の同級生二人とピクニックしていた掛川市の会社員松浦莉子さん(25)は、食事中以外は常に着用。「マスクをしないことで、人と距離を取ったり、会話を控えたりと気を使うくらいなら、屋外であっても着けていた方がいい」と話した。 (岸友里)
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