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オリーブ 砺波の特産に 9月に直売拠点施設開店へ

2022年5月21日 05時05分 (5月21日 10時22分更新)
オリーブの苗木を見つめる石黒英悦社長(中)と余西孝之専務(左)=砺波市柳瀬で

オリーブの苗木を見つめる石黒英悦社長(中)と余西孝之専務(左)=砺波市柳瀬で

水田・耕作放棄地で栽培

 砺波市柳瀬の水田や耕作放棄地を活用したオリーブの栽培に、石黒自動車工業(南砺市)会長の石黒英悦(ひでき)さん(79)やとなみ観光交通(砺波市)社長の余西(よにし)孝之さん(74)ら、砺波地方の経済人が取り組んでいる。今年の九月末に直売所やレストランを入れた拠点施設を開店し、オリーブオイルなどの独自商品の販売を通じて、チューリップに次ぐ市の新たな特産品を目指す。(広田和也)
 石黒さんらは、砺波平野の農業活性化を目指す中で、チューリップの原産国トルコで盛んなオリーブ栽培が、同じ花を特産品とする市でも適していると踏み、二〇一八年ごろに現地を視察。二〇年九月に四社と一個人で新会社「オリーブ楽園となみ」を設立し、石黒さんが社長、余西さんが専務に就いた。
 オリーブは根腐れしやすいため、河川敷で水はけが良い柳瀬を選んだ。水田や耕作放棄地を集め、四月までに、国道359号沿いの三万五千平方メートルに十一品種千百本の苗木を植えた。
 同社によると、国内先進地の小豆島(香川県)の気象条件と比べ、生育期間の五〜十月の日照時間は少ないものの、大きな差はなく、順調に生育できるとみている。水田を利用したオリーブ栽培は例がなく、もし成功すれば「水田オリーブ」として、全国への普及も期待できる。
 オリーブの実は秋ごろに収穫し、オイルや缶詰などに加工する。バージンオイルは百ミリリットル約四千円の価格で販売を検討している。
 拠点施設は「オリーブHouse(ハウス)」と名付け、独自商品を置く直売所やカフェレストラン、オイルなどの加工品を製造する設備を導入。スタッフには地元住民を雇用し、働く場を提供する。今後は、オリーブと県産品を組み合わせた商品開発も検討する。
 石黒社長らは四月十八日、現地などで事業内容を発表。
 石黒社長は「チューリップに次ぐ特産品にしたい。富山にオリーブあり、と言われるようになりたい」、余西専務は「オリーブの里にして、柳瀬の発展につなげていきたい」と語った。

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