森保ジャパン〝ポスト大迫〟本格化へ…堂安&鎌田が復帰〝現有戦力〟で競争と熟成を図る【サッカー日本代表】
2022年5月20日 18時21分
日本サッカー協会は20日、来月の国際親善試合4試合に臨む日本代表メンバー28人を発表した。初招集は今季ドイツ1部で活躍したDF伊藤洋輝(23)=シュツットガルト=ただ1人。W杯本大会を半年後に控え、森保一監督(53)は新戦力の抜てきを必要最小限にとどめ、MF鎌田大地(25)=フランクフルト、MF堂安律(23)=PSV=ら復帰組6人を加えた“現有戦力”で競争と熟成を図りたい考えだ。
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新顔はわずか1人。伊藤は今季ドイツ1部で29試合に出場、1得点1アシストの活躍を見せ「守備で屈強な相手を止めながら、攻撃では彼の良さを出し、チームの攻撃の起点となる活躍していた」と森保監督。初招集とはいえ、いわば想定内の順当な選出だった。
今季公式戦11得点の堂安は1月以来、欧州リーグ優勝に貢献した鎌田、負傷が続いた冨安、古橋はいずれも昨年11月以来の復帰ながら、その実力、プレーのクオリティーは申し分ない。若手の登用、サプライズはゼロで、森保監督は「(メンバーが)代わり映えがないと言われることもある」とあえて言い及んだ上で「選んだ選手たちはシーズンを通して力を見せている」と妥当な選考と評した。
森保監督が“現有戦力”による競争とチームの熟成を推進する背景には、W杯本大会直前の準備期間が短いことにある。通常の6月開幕のW杯では1カ月近い事前合宿で十分な調整、強化を図れるが、気候の影響で11月21日に開幕する今大会は準備期間が1週間強しかなく「普段の代表ウイークと同じ流れ。事前キャンプで(戦術などを)落とし込む時間はほぼない」(森保監督)。W杯前に欧州組を含む活動は6、9月の2回のみ。6月シリーズの16日間は必然的に重要度が増すというわけだ。
リアリティーを帯びてきた「ポスト大迫勇(神戸)」問題に加え、堂安や鎌田ら好調なアタッカー陣の起用法、左サイドバックの人選、3バックのテスト導入など解決すべきテーマや課題は山積み。とはいえ、森保監督は目新しさを求めるのではなく「まずはコンセプトのベースを浸透させたい」。1次リーグでぶつかるドイツ、スペインを見据え、現実路線のW杯モードに突入する。
◆日本代表の6月シリーズ
日本代表はキリンチャレンジカップで6月2日に札幌ドームでパラグアイ代表、同6日には東京・国立競技場でブラジル代表を迎え撃つ。トーナメント形式のキリンカップでは、同10日にノエビアスタジアム神戸でガーナ代表、14日に大阪・パナソニックスタジアム吹田でチュニジア代表かチリ代表と顔を合わせる。
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