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<ワタシの「働く」-男女雇用均等法から見る>(中)家庭との両立「先輩」が道

2022年5月20日 10時19分 (5月20日 11時45分更新)
 

研究の道に転じた均等法第1世代の大内章子さん=大阪市内で

◇激務で将来描きにくく
 1989年、大学を卒業した大内章子さんが総合職として入社したのは大手商社。男女雇用機会均等法の施行から3年後の春だ。同期の男性と経理部門に配属され、大量の数字を目で追う日々が始まった。
 ところが、それとは別に女性の大内さんだけに課された業務があった。机ふきにお茶くみ、コピー取り、昼休みの電話当番。一般職の女性たちが担う仕事だ。「先輩の女性に溶け込めるように」という配慮だったのか、確かに孤立することなく親しくはなれた。
 半面、男性と同じように残業や休日出勤は当たり前だった。入社間もない5月は大型連休も毎日出たし、遅い日は午後11時まで机に向かった。繁忙期の残業は月130時間にも。
 長時間労働が当たり前のこうした状態が続けば、男性はずっと家庭を顧みることができない。そして、いつか結婚や出産をするかもしれない総合職の女性はそれに合わせざるを得ない。「社会を少しでも変えられたら」。そう願い、3年で退職した後は、経営学を専門とする研究者の道へ進んだ。現在は関西学院大専門職大学院の教授を務める。
 大内さんは93年以来、86年前後に総合職で採用された58人を追跡調査している...

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