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宵山車で見せた 若手の心意気 「住民も三国祭に興味持ってほしい」  

2022年5月20日 05時05分 (5月20日 09時52分更新)
初陣に向けて意気込みを見せる青年部会のメンバーたち=19日、坂井市三国町の三國神社前で

初陣に向けて意気込みを見せる青年部会のメンバーたち=19日、坂井市三国町の三國神社前で

夜の巡行成功に安ど

 十九日に開幕した坂井市の三国祭では、三国祭保存振興会青年部会が企画した「宵山車(よいやま)巡行」が初陣を飾った。同会の山車「伊達政宗」は、この日だけの特別な面頬(めんぽお)を顔に着け、闇夜の港町を進んだ。青年部会は「一年かけて企画してきたので無事に巡行できて何より」と胸をなで下ろした。 (畑明日香)
 三国町旧市街地では人口減少が進んでいる。そうした中で祭りの中心を担い、人手不足の区へ応援に出られる若者の集団をつくろうと昨年、青年部会が発足した。現在は二十〜四十代の十五人が所属。青年部会会長の木谷拓未さん(27)は「祭りが好きな人が気軽に仲間に入れるような、若手の核として確立したい」と語る。
 宵山車は、メンバーが巡行経験を積んで技術を身につける場として、部会発足記念も兼ねて企画した。約三百年続く三国祭の歴史の中で、開幕日の巡行は初めて。今後も毎年続ける予定という。
 中日の昼間に行われる巡行とは差別化を図った。ムードたっぷりの夜の雰囲気に合わせ、回転や蛇行といった派手な演出はせず、昔ながらの山車巡行をイメージ。
 一方ではやし方は「三国祭囃子初香(はやしはつか)会」のメンバーが一斉に演奏し、にぎやかさを演出した。演奏したオリジナル曲「三国宵囃子」は、初香会会長の村田ひとみさん(54)が宵山車のために作ったものだ。
 かじ取り役や山車の上から棒で電線を避ける役、前輪の車軸を棒で押す役など、巡行において重要な役どころは青年部会のメンバーが担った。
 木谷さんは「地元住民に祭りや山車に対する興味を持ってほしいし、見に来る観光客がより増えたらとも思う。地元の人たちの祭りに対する意識が上がるきっかけに、宵山車がなれば」と話していた。

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