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三角の大判焼き店、きょうオープン 伊勢で「三方焼」販売

2022年5月20日 05時05分 (5月20日 17時09分更新)
特注の型で焼かれる「三方焼」

特注の型で焼かれる「三方焼」

  • 特注の型で焼かれる「三方焼」
  • 三角の大判焼き「三方焼」の店をオープンする美濃さん㊧とスタッフ=いずれも伊勢市本町で
 「三方焼」と名付けたユニークな三角の大判焼きを販売する店「山田三方」が二十日、伊勢市駅前にオープンする。室町時代から江戸時代にかけ、奉行所と庶民をつないだ自治組織「山田三方」にちなんだ店名で、あんは昨年春に閉店した市内のたい焼きの名店の味を継承した。店主の美濃松謙さん(50)は「地元の人にも観光客にも気軽に来てもらい、山田の地名を知ってもらいたい」と呼び掛ける。(中西康)
 美濃さんは、伊勢市の老舗かまぼこ店「若松屋」の社長。コロナ禍で休業を迫られるなど売り上げが低迷する中、国の補助金を活用した新規事業として大判焼きの店を企画した。
 頭にあったのが幼い頃から親しんでいた同市岩渕の「錦水橋のたい焼き」の味。四、五十年にわたって地域の人に愛された味を守り続けてきた女性店主に頼み込み、昨年四月に一カ月間通って粒あん作りの手ほどきを受けた。「伊勢の和菓子のあんは赤福などこしあんが主流だが、粒あんが好きなので、こだわりたかった」と話す。あんを包む生地は、独自に試作を重ね、もっちりとした歯応えに仕上がった。「三方焼」の名前通りに三角にするため、焼き上げる銅製の型を特注した。
 市内に今も史跡が残る「山田三方」の名には、山田と呼ばれる地域への愛着と活性化に貢献したいという思いが込められている。「若い人は伊勢市駅がかつて山田駅という名前だったことも知らない。古い地名や地域の歴史を知ってほしい」と願う。
 店は、同市本町の三階建てのテナントビルの一階で、約三十三平方メートル。店頭販売のほか、店内でも食べられるようにカウンターといす四脚ほどを置く。三方焼のほか、アイスクリームと特製シフォンケーキ、飲み物も販売する。三方焼は一個百三十円。営業時間は午前九時~午後六時で、当面無休。

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