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次世代型交通 活用探る 嶺北11市町など協議会発足 

2022年5月19日 05時05分 (5月19日 11時14分更新)

観光客利便性や住民サービス向上

ふくいMaaSアプリの導入や活用方法について意見を交わす委員たち=いずれも18日、福井市のフェニックス・プラザで

 情報通信技術(ICT)による次世代型交通システム「MaaS(マース)」の活用に向け、嶺北十一市町や交通事業者、商工・観光団体による「ふくいMaaS協議会」が十八日、発足した。北陸新幹線県内開業を見据えた観光客の利便性確保と、住民サービスの向上が目的。二次交通の一元的な利用だけでなく、予約制乗り合いタクシー「デマンドタクシー」の予約や各種クーポンの発行機能を持たせた総合型アプリを二〇二四年三月に本格導入する考えだ。 (北原愛)
 この日、福井市のフェニックス・プラザで設立総会と第一回協議会があり、参画する二十三社・機関から出席した委員が、本年度事業計画案などを承認。会長には福井大工学部建築・都市環境工学科の浅野周平助教を選んだ。協議会は年三回ペースで開催する予定。
 MaaSの効果には▽キャッシュレス化による企画切符の利用促進▽利用者データの把握と各種施策への活用▽各市町の地域特性に応じた企画切符による公共交通機関の需要喚起と、県内交流の促進−などを掲げた。市町や団体を「高志・坂井」「奥越」「丹南」に分けた「地区部会」と、システム検討やビジネスデザインなど「専門部会」を設置し、議論を深めていく。
 本年度は、十〜十二月に既存の一日フリー乗車券などの電子化、飲食・観光と組み合わせた企画切符や高齢者割引切符の販売といった実証実験を行う。その結果を踏まえ、二三年度にアプリの構築に着手。複数の公共交通機関の経路乗り換え検索や時刻表の表示機能に加え、各市町のデマンドタクシー予約システムやシェアサイクルシステムとの連携も盛り込む。
 本格導入後も、医療機関の予約も含めた移動ルートの表示や宿泊施設サイトとの連携といったサービスを順次追加していく。将来的には運営を民間事業者に任せる方針。

 MaaS 英語のMobility as a Service(モビリティー・アズ・ア・サービス)の略。主にスマートフォンアプリを使用し、複数の公共交通機関やシェアサイクルなどの移動手段を組み合わせ、検索・予約・決済などを一括して提供するサービスを指す。


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