福鉄、新車両年度内導入 6年ぶり 低床大型で省エネ
2022年5月19日 05時05分 (5月19日 10時04分更新)
21年度 利用者10.5%増
福井鉄道の本年度第一回福武線再建スキーム管理部会が十八日、越前市北府二の同社本社で開かれた。年度内に新型の低床車両(LRV)「FUKURAMLiner(フクラムライナー)」(仮称)を導入することなどを明らかにした。 (堂下佳鈴)
会議は冒頭を除き非公開で、終了後に村田治夫社長が説明した。フクラムライナーは、三両一編成で定員百十五人の大型車両。駅ホームとの段差がなく、車いすのままでも乗降しやすいなどバリアフリーに対応している。また、既存の八八〇形と比較すると、30%以上の使用電力量削減を見込む。
新規車両の導入は六年ぶり。大型車両は既存の「フクラム」四編成と合わせて計五編成になり、朝の通勤・通学ラッシュの解消につながる。車体は丸みがあるフクラムとは異なり、シャープで直線的な新しいデザイン。色は白、青、緑色の“福鉄カラー”を採用した。
福武線の二一年度の利用者数が、過去最低を記録した前年度より10・5%増の百七十五万六千六百十人にまで回復したという報告もあった。学校の休校がなかったことや、パーク&ライドの駐車場の告知に力を入れたことで主に通勤・通学などの定期利用者数が増加。一方で、イベントの中止などで定期以外の利用者数は低迷している。二二年度は、利用者数百七十八万三千人を最低目標に掲げた。
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