敵の4番に被弾多過ぎ…中日の“天敵”DeNA牧 本塁打10本中5本荒稼ぎ 立浪監督「自分も言ったんですけど…」
2022年5月19日 09時49分
◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇18日 中日6-7DeNA(バンテリンドーム)
5点差を追いついた喜びと、直後に突き放された悲しみ。終わってみれば7失点はすべて2死からだった。あと1人、あと1球が取れないもどかしさ。それが結局はあと1点の負けにつながったのだ。
松葉が失った3回の4点。今季初のノックアウトにつながったのは、2死一、三塁から、牧に浴びた3ランだ。この日は松葉だったが、チーム全体の天敵である。これで中日投手陣は4戦連続の被弾。被打率3割4分5厘(29打数10安打)よりも問題なのは、14打点(30)、5本塁打(10)と、それぞれ半分近くを中日から荒稼ぎされていることだ。
4番にこれだけ打たれているのだから、DeNAに1勝7敗と一方的にやられているのもうなずける。4番を止める―。守り勝つ中日のスタイルを考えれば、最重要のポイントである。
今季41試合。各球団の4番打者は被打率こそ2割5分2厘(147打数37安打)と抑えてはいるが、12本塁打、33打点と仕事をさせている。ヤクルト・村上に4本、巨人・岡本和が2本、阪神・佐藤輝が1本。大胆に攻めれば、向こう傷も負う。ただ、この日のような試合を大きく動かす場面で、追い込んでからフルスイングを許しているのはどこかに原因があるはずだ。
「ミーティングで長打だけは食らわないようにと、自分も言ったんですけど、ずっと長打を打たれている。この球場で連続してホームランは立派なもんです。そんなこと言ってちゃいけないんですが」
立浪監督が話したように、牧は穴が少ない。選球眼がよく、配球を読む能力にたけている上、ファウルで打ち損じしない。ちなみに昨季は4番に被打率2割6分2厘、27本塁打、84打点。消化試合数を考えても、やはり多い。その中で最も打たれている牧と、次に当たるのは7月5日。重い宿題を抱えてしまった。
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