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テンカラの魅力 平田名人に聞く 郡上

2022年5月19日 05時05分

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郡上・長良川でテンカラ竿を振る平田名人の勇姿

郡上・長良川でテンカラ竿を振る平田名人の勇姿

  • 郡上・長良川でテンカラ竿を振る平田名人の勇姿
  • 店内でいろいろ教えてくれた平田名人
  • 美山・武儀川でアマゴを手に木村さん
 岐阜県郡上市白鳥町で「平田つり具」を営む平田久信さん(66)はテンカラ名人として知られている。釣りの中でも最も手軽なテンカラ。今回は平田名人に上達のメソッドを取材し、さらに後日、同県山県市の武儀川(美山漁協管内)で平田名人の義弟で名手の木村一郎さん(63)からレクチャーを受けながらアマゴを狙った。 (中日釣ペン・餌取春義)
 平田名人を訪ねたのは4月23日。「今から少しやりましょうか」と、午後4時から名人が自宅前のポイントで竿を振ってくれた。名人のタックルはテンカラ竿3・8メートルにラインは馬素(馬の尻尾のより糸)約4メートル、中間にフロロ1・5号2本ヨリ50センチ、ハリス・フロロ0・8号1ヒロ(約1・3メートル)で全長約6メートル。
 毛針は平田名人オリジナル。毛針を流してアマゴに食いつかせるというシンプルな釣りだが、ポイントへの打ち方や流し方など、魚の反応を得るためにはそれなりのコツがある。ポイントへの打ち方は次のようなイメージで行うという。
 1投目は「なんだ?」と魚に気づかせる。
 2投目で「どれどれ」と魚を浮かす。
 3投目で「パクッ!」と食わせる。
 ポイントは沈んでいる石の前後、大きい石なら前後含め4等分に分けて打ち込む。魚は白波が立って泡の帯が流れている場所に潜んでいる。流し方は立ち位置より上から下まで3回に区切る。毛針を流す時間は3秒(カウント3)で、これを各ポイントで3回。誘いも重要で、毛針をゆっくり流して止め、魚に気づかせる。毛針の羽が開く、閉じるという動きが誘いとなる。
 平田名人は自作毛針で知られ、中でも有名なのがマムシの皮を巻いたマムシ毛針だ。毛針の選択は川底が白っぽい時は白っぽい毛針、黒っぽい時は黒っぽい毛針。マムシ毛針は切り札だ。空の色により魚から見えやすいのも重要だという。
 1回でも反応があれば当たり針。「出る針(よく反応するが食わない)と食わす針(1回の反応で食う)」を見極める。やがてお気に入りの毛針が出てくるはずだ。合わせのタイミングは魚が出たら一呼吸置く。平田名人の郡上テンカラ毛針は店で購入できる。
 テンカラは虫が飛ぶ4月ごろ開幕し、ハイシーズンは初夏。増水時よりも渇水が好条件。曇天や雨は高活性になる。詳しいことは店で平田名人に聞いてみよう。YouTube「えとチャン!TV」でも配信。(問)平田つり具=(電)0575(82)5359
 武儀川で実釣したのは6日。木村さんは地元山県市で接骨院を営んでおり、診察時間外の午後に富永地区へ。「この前はよく釣れたよ〜」とのことで、ポイントや打ち方や攻め方をレクチャーしてもらい、一緒に竿を振った。木村さんのタックルは竿4メートル、フライバッキングライン20ポンド3・5メートル、中間にフロロ1・5号3本ヨリ40センチ、同じく2本ヨリ40センチ、ハリス・フロロ1号1メートル、毛針は平田名人毛針だ。
 「釣れたよ〜」と木村さんが体高のある23センチのアマゴを手にしていた。2回バレて3回目で釣れたという。テンカラは半分取れればいい方だという。毛針に反応して水面に出てきても、食う確率は活性などの状況によって大きく異なる。
 木村さんの釣りを見学していると、平田名人に学んだことそのままだ。流れの速い所でも「毛針を止めてゆっくり流す」を繰り返している。先ほど立っていたポイントにも毛針を打ち込む。すると、小型アマゴが釣れてきてリリース。「どこにでもいるよ!」
 ただ、この日は連休後半の釣り荒れや水況的なものか渋いようで、虫も飛んでいない。アマゴは出るが食わせきれないようだ。場所を下流部に移動するもバラシが多く悔しがる木村さん。一方、私は誘い出すことすらできない。おまけに強風で釣りづらくなった。
 3時、木村さんは診察へ。その後、私は上流部の葛原地区で何とか1匹キャッチできた。いろいろと学べた日で、今後につながった。
 日券1500円(減免対象は女性・身障者、18歳以下は無料)。(問)美山漁協=(電)0581(55)3121

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