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親鸞聖人の立像奉納 埼玉の仏師加藤さん、揖斐川の上善明寺に 「心が和むものになったら」

2022年5月19日 05時05分 (5月19日 05時05分更新)
広瀬光住職(左)と仏像を奉納した加藤さん=揖斐川町房島の上善明寺で

広瀬光住職(左)と仏像を奉納した加藤さん=揖斐川町房島の上善明寺で

 揖斐川町房島の上善明寺に、埼玉県白岡市の仏師加藤巍山さん(53)が宗祖「親鸞聖人」の立像を奉納した。掛け軸などにも残されていない親鸞の立ち姿を寺の依頼を受けて形にした。加藤さんは「疫病や戦乱に見舞われた鎌倉時代と現在の混沌とした情勢は重なる部分がある。仏像がよりどころになり、心が和むものになったら」と話す。(市川勘太郎)
 仏像は高さ四十九センチで、クスノキを彫刻刀で彫った。親鸞聖人の門弟の仏教書「歎異抄」を読み、親鸞が人間を理解しようとし、自分自身にも向き合う様子を表現した。立ち姿の仏像はないため、絵巻物や現在の衣装を調べて当時を想像した袈裟の姿にし、岩絵の具で色を付けた。
 加藤さんは東京都出身。彫刻家高村光雲の流れをくむ埼玉県春日部市の仏師岩松拾文さんに師事し、十三年ほど学んだ。独立し白岡市に工房を構える。二〇一一年から東日本大震災の被災地に鎮魂の仏像を奉納するプロジェクトを手掛けるほか、全国各地の寺院からの依頼に応じて宗派を問わずに仏像を制作する。
 平安初期の八一二年創建の上善明寺は、一四八〇年に浄土真宗に改宗した。広瀬寿宣前住職(81)が住職の交代を見据えて「後世に伝わる物を残...

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