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舞台「お勢、断行」主演の倉科カナ 悪女役 たまらなく興奮

2022年5月19日 05時05分 (5月19日 05時05分更新)
「舞台は稽古で築いた信頼関係の上で演じられるのがいい」と笑顔の倉科カナ=東京・世田谷パブリックシアターで

「舞台は稽古で築いた信頼関係の上で演じられるのがいい」と笑顔の倉科カナ=東京・世田谷パブリックシアターで

 「今日はどんな気持ちになるかなと楽しみにしています」。舞台作品への向き合い方を語る、花が咲いたような笑顔には朗らかな人柄がにじむ。新作舞台「お勢、断行」で挑むのは独特の美学を持ち、人殺しも辞さない悪女役。一見して正反対で「難しさを感じる」人物を、演出家や共演者の力を借りて舞台上に作り上げる。(小原健太)
 倉持裕が江戸川乱歩の短編小説「お勢登場」に着想を得て作・演出する本作。コロナ禍で三年越しの上演を「つながりを求めるお勢の人間らしい面が見えたりと、二年前は分からなかった心情がある」とプラスに捉える。
 乱歩の小説でお勢は、ひょんなことから長持に入ったきり出られなくなった病気の夫を完全に閉じ込めて殺害し、多額の遺産を得て姿をくらます。本作はその後日譚にあたり、ある資産家の屋敷に身を寄せたお勢が、当主の娘・晶(福本莉子)を助けるため、財産を狙う後妻、代議士、医者らに制裁を加えていく。
 純真無垢な箱入り娘だった晶はお勢と関わり、悪意を知る。「真っ白な紙に黒い斑点が付いていくような。たまらなく興奮する」とすっかり役の感情を自分のものとしている。言葉遣いも染みつき、普段でも「『何々だわ』『そうか...

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