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比で最も有名な日本人 浜松出身・ユーチューバー

2019年12月27日 02時00分 (5月27日 05時35分更新)

◆来年の目標 古里に国際交流拠点

登録100万人を超えたことを示すユーチューブの金の盾を手に「浜松に世界中の人が集まる拠点をつくりたい」と話す三海郁弥さん=21日、浜松市内の自宅で

 フィリピンを拠点にインターネットで動画配信する浜松市出身のユーチューバー三海郁弥(さんかいふみや)さん(24)が現地で大人気となっている。チャンネル登録者数は百九十一万人。「フィリピンで最も有名な日本人」と評されるようになり、病気になれば全国ニュースになる。年の瀬に帰省した浜松で、フィリピン人の大歓声を浴び「(両国の)懸け橋になりたい」と思いを打ち明けた。
 浜松市中区の南部協働センターの一室が二十一日午後、興奮の渦に包まれた。フィリピン人向けの日本語教室が企画したサプライズイベント。授業の終わりに突然、三海さんが登場すると、三十人ほどの若者たちが「ウオーッ」と叫んだ。
 オリジナルタオルをプレゼントに配った三海さんを握手攻めにし、ツーショットの写真を撮ろうと列ができた。「僕はフィリピンの皆さんのおかげで夢がかなった。幸せを分かち合いたい」。三海さんが語りかけると、また絶叫が起きた。
 三海さんは浜松商業高校を卒業後、ホテルマンを育成する東京の専門学校を経て、帝国ホテルで働いた。海外の人脈をつくり、世界で活躍するのが夢。ユーチューバーのことは「社会のレールから外れた人たちでしょ」と思っていたという。しかし、ファッションブランドを設立したり、海外に情報発信したりするユーチューバーの存在を知るうち「夢への最短ルートになるかも」と感じ始めた。

日本語を学ぶフィリピン人の若者と交流する三海さん(右)=21日、浜松市中区の南部協働センターで

 ホテルを二年で辞め、二十二歳の時、語学を学びながらユーチューバーになろうと英語が公用語のフィリピンへ。物価の安さに加え「(ライバルになる)日本人ユーチューバーがいない」のが理由だった。
 まず、日本人向けにマニラの街中の様子を発信したが、登録者数は思うように伸びなかった。
 人気のきっかけは、フィリピン人の友人に勧められて投稿した「リアクション動画」だ。タガログ語の人気曲を聴き、英語でその感想を語ったところ、たどたどしくも必死な姿が、現地の人々の心をくすぐった。配信から三週間で再生回数は一万回超え。その後も道端でチャーハンを作って売るなど、フィリピン人向けの体当たり動画や、現地のテレビ番組に出演したことで人気が爆発した。
 日本人ユーチューバーの今年上半期の登録者の増加数では、人気歌手米津玄師さんに次ぐ三位に。今月、短期間だが病気で入院した際は、フィリピンの大手テレビ局が報道した。ファンは米国やシンガポール、香港、台湾などにも広がっているという。
 新年の目標のひとつは、浜松市内に世界各国の人々の交流スペースをつくること。「街中に活気がなさすぎる。世界中から浜松に人が集まったら、すごく面白いと思いませんか。ばかにされるかもしれませんが、思い続け、行動することで僕は人生が変わった」
 三海さんの動画はユーチューブで「FumiShun Base(フミシュンベース)」を検索。
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 サプライズイベントの様子は中日新聞東海本社の公式ツイッター「@chunichi_tokai」でもご覧いただけます。
(篠塚辰徳)

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