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坂井歯科医院(名古屋市昭和区) 院長 坂井謙介さん(48) 

2022年5月17日 05時05分 (5月17日 10時22分更新)

八〇二〇運動の思い継ぐ


歯科衛生士と車で患者宅まで出向く坂井さん


 歯科治療の器具が入った大きなケースを抱え、歯科衛生士と車に乗り込み患者宅へ。「病気や高齢を理由に医療機関に通えなくなると、この先どうなるのかと心細い。そんな患者さんも引き続き診て差し上げたい」と外来診療とともに、訪問診療に力を入れる理由を語る。重い障害のある子どもから高齢者まで足を運ぶ先は幅広い。
 名古屋市昭和区出身。地元で歯科医院を開業する父の姿を見て育った。長崎大歯学部で学び名古屋大大学院で歯科部門の再生医療を研究した。その後、父親とともに医院で診療に当たりながら、二〇〇一年からの十年間にわたり、愛知県がんセンターで週一回勤務した。
 抗がん剤の副作用で免疫力が下がると、口の中の細菌が原因で全身の感染症を起こしやすくなる。そこで取り組んだのが、投与前から口腔(こうくう)をケアし、細菌を減らすこと。根気強く続けたところ、それまで気にかけてこられなかった口腔ケアの大切さに、皆が気づくようになった。
 〇八年、父が病に倒れたのを機に院長に。父は愛知県歯科医師会専務理事を務めていた三十年余前から、自分の歯を八十歳まで二十本残すことを目指す「八○二○運動」の普及に深く関わ...

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