迫る新種牡馬産駒の2歳馬デビュー サトノダイヤモンドらに加えて実績乏しいシゲルカガに期待する理由
2022年5月17日 06時00分
◇記者コラム「ターフビジョン」
今週末はオークス、来週末は日本ダービーと、3歳春のクラシック戦線はクライマックスを迎える。それと同時にホースマンが次の夢を見る2歳馬のデビューが間近に迫り、栗東にいる緑ゼッケンの馬のケイコが熱を帯びてきた。
大種牡馬として君臨したディープインパクトは既になく、産駒は今年の2歳がラストクロップ。新たなトップサイアーを目指して、今年も数多くの新種牡馬産駒のデビューが控える。
ディープインパクトの血を受け継ぐサトノダイヤモンドやリアルスティールの評価は衆目の一致するところだが、そんな中で気になる新種牡馬がいる。シゲルカガだ。父パイロ、母アレグレッツァという血統で、重賞勝ち鞍は北海道スプリントCのみだから、話題の新種牡馬と比較すると実績は物足りない。
ただ、現役時代の同馬を担当した栗東・谷潔厩舎の森脇正文厩務員は「カガはデビュー当初からトモの発達が半端なかった。完成度が高かったんだ。ダートの交流重賞を勝った馬だけど芝でも通用するスピードがあった。そこが遺伝してくれれば」と期待を寄せる。
シゲルカガの初年度種付け頭数はわずか20頭。しかも産駒のデビューを待たずに昨年10月2日で繁殖登録を抹消されているように現実は厳しい。それでも森脇厩務員が所属する谷厩舎にも産駒(シゲルダンガン・牡2歳)はいる。
森脇厩務員はこう言う。「自分が担当した馬が種牡馬になるのは初めて。そりゃあ、うれしいよ。実績を残した馬でも種馬になれるのはほんのわずか。ともに戦ってきた相棒なんだから。まだ決まってないけどカガ産駒は担当したいね」。
(大野英樹)
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