藤井聡太叡王が初防衛に王手 千日手指し直しの末に出口若武六段破る【叡王戦第2局】
2022年5月15日 20時18分
藤井聡太叡王(19)=竜王・王位・王将・棋聖=に出口若武(わかむ)六段(27)が挑む「第7期叡王戦」五番勝負第2局は15日、名古屋市中区栄で指され、千日手指し直しの末、75手で勝利した藤井が2連勝で初防衛に王手をかけた。これで番勝負での連勝も「12」まで伸びた。第3局は24日、千葉県柏市で行われる。
午後5時6分に始まった指し直し局は、相掛かり戦から先手・藤井の強襲策がさく裂。主導権を握ると、手筋連発でそのまま押し切る圧勝劇となった。終局は午後7時31分だった。
終局後のインタビューで「途中から踏み込んだが、攻めが細い局面が続いたので、ずっと形勢がどうなるか分からないまま指していた」と振り返った藤井。ストレート防衛の懸かる第3局に向けては「内容をしっかり振り返って次につなげていけたら」と語った。
一方、出口は藤井から踏み込まれた局面について聞かれると「うっかりしていたが、もう少し粘れる順はあったかも」と残念そう。「次局はもっといい内容にしていきたい」と前を向いた。
今月6日に指された第70期王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦で大橋貴洸六段(29)に手痛い負けを喫し、本局には中8日で臨んだ藤井だが、引きずらないのが王者のメンタル。叡王、棋聖、王位と続くトリプル防衛戦を見据え、いよいよエンジン全開の構えだ。出口としては、後手番の第3局を何としてもブレークして反転攻勢のきっかけをつかみたい。
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