「幻のヘビ」浴槽の下に 加賀の住宅にシロマダラ
2022年5月15日 05時05分 (5月15日 10時38分更新)
目撃例の少なさから「幻のヘビ」と呼ばれるシロマダラが十四日、加賀市高尾町の住宅で見つかった。
住宅でリフォームの作業をしていた業者が、取り外した浴槽の下にいるのを見つけた。ヘビに詳しい大工の浅井政信さん(47)がしっぽを引っ張って捕まえると、瞬時にシロマダラと分かり「これはすごい。レアだ」と驚いたという。
シロマダラは県の準絶滅危惧種に指定され、餌となるトカゲなどの爬虫(はちゅう)類が開発によって減少傾向のため、生息域や数の減少が懸念されている。見つかった個体は体長五七センチ。夜行性のため、昼間見られることは少ないという。
いしかわ動物園(能美市)のヘビ担当坂不田雅人さん(28)に実物を見てもらうと、「シロマダラで間違いない」と断定。動物園で引き取り、展示する方向で検討する。浅井さんは「一生で一度見られるかどうかのヘビ。宝くじでも買ってこようかな」と笑顔だった。(小室亜希子)
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