本文へ移動

内堀 外堀

2022年5月15日 05時05分 (5月15日 10時57分更新)

 北海道・知床沖で起きた観光船の沈没事故に心を痛めた。二〇一九年の夏、「旅」をテーマにした記事を書くため、事故が起きた海域で運航されていた別の事業者の観光船に乗ったことがあるからだ。
 行程は、沈没した「KAZU 1(ローマ数字の1)(カズワン)」の半分ほど。約一時間半の船旅だったが、カムイワッカの滝など知床の雄大な自然を十分満喫できた。ただ、当時を思い起こすと、乗船の際に「安全性」という言葉が頭をよぎることは一切なかった。
 事故の影響で、知床の観光船事業者は軒並み運航を自粛。記者が乗った船は、行方不明者の捜索に参加し、今月二十日から、ようやく一部運航を再開するという。
 観光船の利用者が、事故に至るような安全管理の不備を事前に把握することは困難だ。事故を契機に、利用者が「安全性」を基準に運航事業者を選べる仕組みができないものか、と思い至った。 (中根政人)

関連キーワード

おすすめ情報

愛知の新着

記事一覧