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米「同化策で虐待」報告 先住民、寄宿学校で数万人死亡か

2022年5月15日 05時05分 (5月15日 05時05分更新)
2021年11月15日、米ホワイトハウスで行われた先住民会議で演説するハーランド内務長官=AP

2021年11月15日、米ホワイトハウスで行われた先住民会議で演説するハーランド内務長官=AP

 【ニューヨーク=杉藤貴浩】米先住民の子どもを白人社会に同化させるために強制的に収容した米各地の寄宿学校で虐待などが横行した歴史を巡り、内務省は学校で死亡した子どもが数万人に達する恐れがあると指摘する報告書をまとめた。自身も先住民出身のハーランド内務長官は記者会見で「多くの子どもが恐ろしい制度で命を落とした」と声を詰まらせ、先住民社会への支援を強化する考えを示した。
 内務省が十一日に公表した報告書によると、連邦政府が関与した寄宿学校は一八一九〜一九六九年に中西部や西部を中心に三十七州で四百八校あった。ハワイやアラスカを含む先住民の子どもを親元から強制的に数千キロも引き離し、先住民の伝統文化を断ち切ることにより、白人社会への同化を図り、先住民から固有の土地を奪う目的もあった。
 子どもたちは慣習に反して髪を切られ、先住民の言語を話すことを禁止された。むち打ちや独房への閉じ込め、食事を与えないといった体罰を受け、過密な収容と劣悪な衛生環境で病気も相次いだという。
 報告書は「身体的、性的、心理的虐待が横行した」と指摘。亡くなった子どもは十九校で五百人を超え、「今後の調査で数千、数万人になるだろ...

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