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【北の富士コラム】若元春は私も勝ったと思ったほどだ。琴勝峰の足腰の良さをほめたい 「カラスの鳴かない日があっても大関の負けない日はない」

2022年5月15日 05時00分

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琴勝峰(左)を攻める若元春

琴勝峰(左)を攻める若元春

◇14日 大相撲夏場所7日目(両国国技館)
7日目もテレビ観戦でした。俳優の松重豊さんと、元松ケ根親方の娘さんがゲストで出演。元白鵬の間垣親方が解説とインタビュアーで、なかなか楽しかったと思います。時にはこういうことがあっても良いんじゃないですか。私や舞の海の解説なんか、もう聞き飽きたでしょう。
 松重さんは2代目豊山の大ファンだったとか。私は豊山とはなぜか相性が悪く、取りづらかった思い出しかないんです。豊山が右四つなのと、立ち合いからの突っ張りに激しいものがあったのは覚えています。
 それと、料理番組の「孤独のグルメ」のファンで、松重さんの番組に出た店にも食べに行ったこともあります。細身なのにいい食いっぷりで、実においしそうに食べるのが見ていて楽しい。それと、相撲の知識が豊富なのには驚きます。
 元若嶋津の娘さんは、どちらかというとお母さんの高田みづえさん似ですね。良かったです。
 話題を変えましょう。琴勝峰と若元春の相撲は見応えがありました。琴勝峰の突っ張りを受け止め、得意の左四つに組んで寄った時はそのまま勝負ありと思わせたが、琴勝峰が最後まで勝負をあきらめずにうっちゃると土俵に崩れ落ちた。
 軍配は若元春に上がったが物言いがつき、差し違えとなった。若元春は十分の左四つになり、ある程度自信を持って寄ったと思われる。見ていた私も勝ったと思ったほどだ。これは琴勝峰の足腰の良さをほめたい。若元春に失敗があるとすれば右上手が伸びて、引きつけが甘くなったことしかない。もったいない一番だった。
 弟の若隆景は、霧馬山戦で立ち合いに変化して墓穴を掘った。立ち合いに逃げる力士ではないので、とっさの変化だったと思う。それが迷っている何よりの証拠だ。大きな期待を寄せられたが、早くも4敗目。ここからが根性の見せ所である。まだ11勝する権利が残されている。奇跡の大逆転を見せてもらいたいものだ。
 豊昇龍は6日目から、がらりと相撲が良くなった。阿炎の懸命の突きを受けても一歩も下がらず、十分の右を深く差し、一気に寄り切った。この勢いなら、もう消極的な相撲は取らないだろう。混沌(こんとん)としている優勝争いに名乗りを上げたことは間違いない。
 玉鷲は立ち合いに一呼吸遅れてしまったようだ。それで立ち合いの当たりが不発に終わった。貴景勝は、この相撲で少しは自信もついたことだろう。
 6日目は玉鷲の押しに完敗した照ノ富士だったが、巧者の遠藤に対し積極的に前に出て最後にはたき込んだ。やはり今の横綱は前に出るべきである。
 御嶽海と正代は、また負けました。昔の人は言いました。「カラスの鳴かない日があっても大関の負けない日はない」
 それでは、きょうはこの辺で。あまり上位陣が弱いので、書くことがなくなりそうです。もう中日です。実に早いものです。さて、今場所はどうなってしまうのでしょう。それが心配。(元横綱)
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