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羽咋史研究の宝 後世に 江戸期古文書など郷土史家の遺品資料

2022年5月15日 05時05分 (5月15日 10時07分更新)
故中條茂雄さんの残した古文書を調べる西部作さん=羽咋市歴史民俗資料館で

故中條茂雄さんの残した古文書を調べる西部作さん=羽咋市歴史民俗資料館で

ボランティアが整理

 羽咋市は、亡くなった地元郷土史家二人が研究資料として使っていた膨大な古文書などをそれぞれの遺族から寄贈され、ボランティアが整理を進めている。江戸時代初期にさかのぼる貴重な資料も含まれ、将来の地元史研究に役立つと期待される。 (松村裕子)
 郷土史家は、二〇〇七年に八十歳で亡くなった兵庫町の堀田成雄さんと、一九年に九十二歳で亡くなった滝町の中條茂雄さん。ともに元教員で長年、市文化財保護審議会委員を務めた。両遺族から昨年九〜十一月、古文書などの研究資料が市に寄贈された。
 元教員などのボランティア三人が平日の午前、市歴史民俗資料館で整理に当たっている。文書の内容を確認し、タイトルや概要、年代、誰が誰に宛てたかなどを一覧表にデータ化する。
 中條さんの資料を担当するのは教員時代に同僚だった千田町、西部(にしべ)作さん(76)。段ボール十箱以上あり、今年二月から作業にかかったが、「調べるだけで少なくとも一年。データ化するにはどれだけかかるか分からない」
 中には江戸時代の寛文十三(一六七三)年に十村(とむら)(大庄屋)から現鹿島路町付近の村肝煎(きもいり)(庄屋)に出された触れ書きを一年分書き留めてとじた冊子も含まれる。伊勢参りやタバコの栽培禁止、出張命令などの記載があり、西部さんは「江戸初期のこの辺りの農村の状況が分かる文書は少なく貴重。後世に残して、必要な時に見られるようにしたい」と話す。細かく書き留めた研究ノートもあり「ものすごく調べていて努力家、勉強家と分かる。ボランティアをしながら勉強させてもらっている」と故人をしのぶ。

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