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雪解け 初夏の装い 富士山・須走まぼろしの滝

2022年5月15日 05時05分 (5月15日 05時07分更新)
雪解けの季節にしか見られない須走まぼろしの滝=富士山の須走口五合目付近で

雪解けの季節にしか見られない須走まぼろしの滝=富士山の須走口五合目付近で

 初夏の日差しが残雪に降り注ぐ富士山。日が昇り、気温が上がっていくと、須走(すばしり)口五合目から約二十分ほどの「須走まぼろしの滝」の上流部で、谷に雪解け水が流れ始めた。
 前日、太陽が西に傾くころ雪解け水は止まっていた。早朝に訪れると、水の流れはなく、滝つぼのような溶岩のくぼみには氷が張っていた。さらに登ると、上流だけ水の音がした。小さな滝を落ちると、少し平らな場所で水は山肌に吸い込まれていた。溶岩の切れ目があるようだ。一時間ほどするとあふれて、下流へと流れ出していった。
 水がなかった谷は気温上昇で沢が現れ、午後には、水量が増えて激しく溶岩を洗った。雪解けの季節にしか見られない富士山を流れるまぼろしの滝。太陽の恵みを受け、日が富士山の西に隠れても、流れを止めなかった。 写真・文 立浪基博

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