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カンボジア芸術、芽吹かせたい 横浜の団体が作品販売で自立支援

2022年5月14日 16時00分 (5月14日 16時00分更新)
動画で「家族と愛」をテーマにしたデジタルアートについて語る出品者のカンボジア人男性

動画で「家族と愛」をテーマにしたデジタルアートについて語る出品者のカンボジア人男性

  • 動画で「家族と愛」をテーマにしたデジタルアートについて語る出品者のカンボジア人男性
  • 若手作家の発掘にも取り組む中村英誉さん(右)と貝塚乃梨子さん=東京都内で
 カンボジアを中心とした発展途上国の若手芸術家を支援しようと、デジタルアート作品をインターネット上で販売するプロジェクトが進んでいる。カンボジアでは芸術家ら文化人の大量虐殺を行ったポル・ポト政権の崩壊から四十年が過ぎた今も、若手芸術家が育つ環境は整っていない。プロジェクトでは最新のデジタル技術を活用し、作品の対価が作者に安定的に支払われる仕組みを構築。芸術家としての自立を後押しし、アート市場の形成を目指す。(太田理英子)

今も残る文化人虐殺の傷

 鮮やかな色彩で幾つもの笑顔が描かれている。作者の男性は、貧しさを理由に幼少期に寺院に預けられた体験がある。家族の愛や平和がテーマの作品が多いという。
 「カンボジアの作品にはプリミティブ(原初的)な美しさがある。時代や歴史が反映され、アーティスト自身の経験もにじみ出ている」。プロジェクトを進める一般社団法人「ソーシャルコンパス」(事務局・横浜市)の代表、中村英誉(ひでたか)さん(41)は強調する。
 中村さんはフリーのアニメーション制作者だった二〇一一年、学生時代に旅して好きになったカンボジアに移住。住んで初めて分かることがあった。中高年世代の芸術家...

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