元南極隊員に学ぶ 人生で大切なこと 第一学院高で講演
2022年5月14日 05時05分 (5月14日 11時08分更新)
金沢市堀川新町の第一学院高校金沢キャンパスで十三日、南極越冬観測隊の元隊員、坂下大輔さん(45)の講演があった。一、二年生約二十人が、貴重な体験談に耳を傾けた。
生徒の進路選択や視野を広げるために企画した。坂下さんは北陸ミサワホームに勤務。二〇〇九〜一八年の間に四回、南極観測隊の一員として昭和基地に赴き、建物の建設に携わった。
坂下さんは気象や地質、雪と氷の調査といった観測隊の仕事について解説。現地で採取した二万年前の空気が閉じ込められた氷や、防寒具を持参した。
昭和基地の内部や隊員の暮らしぶりも写真や動画で紹介。銀歯が抜けた際には、外科医の治療で乗り切った体験も明かした。過酷な環境に挑み、共に過ごす仲間とのチームワークを学んだとし「やらずの後悔は一生の後悔。いろいろなことに挑戦してほしい」と語った。 (古谷祥子)
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