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「桶狭間」充実し新装 愛知・豊明市の資料室、旧唐竹小南校舎に移動

2022年5月14日 05時05分 (5月14日 09時23分更新)
市歴史民俗資料室のリニューアルを担当した岸田さん=豊明市二村台1の市共生交流プラザ「カラット」で

市歴史民俗資料室のリニューアルを担当した岸田さん=豊明市二村台1の市共生交流プラザ「カラット」で

 廃校となった豊明市二村台一の唐竹小学校を改修した市共生交流プラザ「カラット」が六日に開館したことに伴い、同小北校舎にあった市歴史民俗資料室も南校舎でリニューアルオープンした。市内にゆかりの名所が多い桶狭間の戦い関連資料なども大幅に拡充し、市の歴史や民俗の発信拠点として新しく生まれ変わった。
 担当したのは市生涯学習課専門員の岸田裕夫さん(52)。以前は桶狭間の戦い関連の展示資料が少なく、落胆した高校生から「これだけなの?」と聞かれたこともあった。それがずっと胸に残っていた岸田さんは、移転を機に資料を充実させようと決意。地方の図書館に足を運んだり、史料館と交渉し、一年以上かけて全国に散逸した関連文献や資料集めに奔走した。
 資料室の一角にあったコーナーを、独立した一部屋に昇格。今川家と織田家の勢力図や今川義元と織田信長の人物像を記した文献などを展示し、当時の地形が分かるジオラマには、両軍の推定進軍ルートを表示。「犬や猫、鶴を食べた」「女性は好きなところに行く自由を持っている」など当時の生活様式をうかがい知ることができる文献や沓掛城址(じょうし)の遺物も並べ、戦いの背景が多角的に分かるよう工夫したという。
 今後、収蔵庫のバックヤードツアーや土器ふれあい体験なども考えているといい、岸田さんは「アンケートなどを踏まえながら日々、進化する展示にしていく。地域の人たちが豊明の歴史に関心を持ってもらえる資料室にしたい」と話していた。開館は金、土曜の午前十時〜午後四時(祝日、年末年始休み)。入場無料。 
 (平木友見子)

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