<わけあり記者がいく> 動けなくなった人を見かけたら 「お困りですか?」声掛けて
2022年5月13日 10時51分 (5月13日 11時12分更新)
「わけあり記者」こと私、三浦耕喜(52)のもとに、読者からご質問が届いた。前回(四月十三日付)、難病患者や障害者が外出中に、体が動かなくなるなどピンチに陥った際、どうSOSを発信するか、自身の体験を含めて考察したのだが、読者は問うた。
「では、三浦さんのように立ったまま動けなくなった人に気付いたら、どうしてあげればいいのですか」
優しいお尋ねだ。今回はスマホの活用法をと考えていたが、ご質問は明日にでも起こり得る緊急性の高い内容だ。先にこちらにお答えすることをお許しいただきたい。
私の個人的経験だが、まず「何かお困りですか?」と声を掛けてもらうとありがたい。脳・神経系の病は精神状態によっても症状が変化する。安心感を与えられれば、半分解決したようなものだ。
ただ、この時、後ろからだとびっくりしたり、振り向こうと無理な姿勢でバランスを崩したりする場合もある。前か横についてもらえたら、本人の表情も見られ、問い掛けに反応しているか分かる。その際、胸の動きから呼吸をしているかどうか、目は動いているかも確認してほしい。
本人のうめき声が聞こえるなら、会話できるかもしれない。本人が「ペーシングボード...
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