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<EYES> エッセイスト 小島慶子さん 友達づくりって

2022年5月12日 05時05分 (5月12日 11時18分更新)
 4月からの新学期、どんなスタートを切りましたか? 転校したばかりでドキドキしているお子さんもいるでしょう。友達100人できるかな? なんて心配しなくて大丈夫。友達は、時間をかけて自然にできるもの。気の合う友達が一人いれば、人生は十分楽しくなります。だから親御さんも、ゆっくり見守ってあげてくださいね。
 私は新学期のたびに息子たちにこう言っています。「転入生はいる? いたら、親切にしてあげなね。何か困っていそうだったら声をかけてね。目が合ったらニコッとしたり、あいさつしたりして、安心させてあげるんだよ。君たちがしてもらったみたいに」
 彼らがオーストラリアで最初に通ったのは、英語を母語としない子どもたちだけが通う特設コースで、みんな不慣れな環境で新生活を始める不安でいっぱいでした。でも先生たちが親身に接してくれて、子どもたちは自分には同じような仲間がいる、一人じゃないんだという感覚を持つことができたのです。
 知らない人に気軽に声をかける能力って、生きていく上でとても大事だと思います。これがあれば、困っている人を助けるのはもちろん、自分が困っているときにも助けを求めることができます。人と仲良くなるきっかけにもなりますよね。
 友達をつくるために、ウケを狙って人気者にならなくたっていい。まずはこの知らない人に親切にする習慣を身につけましょう。大人も同じです。通勤や買い物の時に、ちょっとした人助けや声かけを気軽にしているでしょうか。心配だなあ、気になるなあ、と思いながら黙って通り過ぎてしまうことも多いかもしれませんね。恥ずかしがらずに一歩踏み出してみれば、案外難しいことでもなかったと気づくでしょう。

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