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中日・立浪監督「逆転されたら采配ミス」腹をくくってノーノー継続中の岡野に代打 3位浮上へ導いた“攻めの野球”

2022年5月12日 10時02分

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R・マルティネス(右)からウイニングボールを受け取る岡野

R・マルティネス(右)からウイニングボールを受け取る岡野

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇11日 ヤクルト0-2中日(神宮)
 A・マルティネスの2戦連発で先制した。しかし、この虎の子を守りにいってはいけない。勝つには攻める。休まず攻める。だから立浪監督は動いた。6回。6番に下げたビシエドが二塁打で出る。三ツ俣が送り、1死三塁。ヤクルトの内野陣を前に寄せたが、石橋が二飛に倒れた。2死となって、なお立浪監督は動く。ノーノー継続中の先発・岡野に、代打・溝脇を送った。
 「岡野はノーヒットだったからね。あそこで代えたのは申し訳ないとも思ったし、絶好機以外は代えない予定だったけど、それも一つの流れなのかなと」
 結果は一ゴロで追加点にはならず。立浪監督が振り返ったように、岡野には少し気の毒かもしれない。しかし、この試合は「1本打たれてから」では手遅れになる可能性があった。すでに3、5回と満塁で逸機。鬼でも非情でもない。2点目を奪いにいった采配こそが、チームの勝利と岡野の2年ぶりの白星に結び付いたのだ。
 待望の追加点は9回にむしり取った。4番手の木沢から、石橋、代打・郡司の連打で1死一、三塁。昇格したばかりの伊藤の二ゴロが詰まったのが幸いした。何度も取り逃がした2点目が、併殺崩れで入るのも野球の妙。この1点が最後に効いた。
 継投でも攻めた。6回の山本を挟んで、村上から始まる7回に祖父江、下位打線の8回に清水を送った。ロドリゲスは、前日3四球で25球。球数がかさんだ「8回の男」を、先を見越して温存した上でR・マルティネスにバトンを渡した。
 「よそではなかなかノーヒットの投手を代えるのはね。(継投で)逆転されたら、采配ミス。全て結果ですから。ただ、われわれは結果がうまくいく手段を探してやっていくしかない。これからもそれは続けていく」
 ブルペンの強さが代打・溝脇を促し、盤石の継投が勝利を運んできた。岡野は笑い、チームは3位浮上。「全て結果」とは、批判を恐れず、腹をくくった指揮官にふさわしい言葉ではないか。

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